市之瀬敦

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市之瀬 敦(いちのせ あつし、1961年 - )は、日本の言語学者(クレオール語学)である。また、ポルトガル語圏近現代史の研究も行っている。上智大学外国語学部ポルトガル語学科教授。ルゾフォニアという概念を日本で最初に論じた学者である。

略歴[編集]

[1] 埼玉県生まれ。1983年東京外国語大学ブラジル・ポルトガル語卒、87年同大学院修士課程修了、外務省在ポルトガル日本大使館専門調査員、1989年上智大学外国語学部講師、助教授、教授。2001-02、2003-04年上智大学ポルトガル・ブラジル研究センター所長。2013年上智大学ヨーロッパ研究所所長。

ポルトガル語学、クレオール諸語研究とともにポルトガル社会論。2014年日本ポルトガル・ブラジル学会会長。

人物[編集]

大のサッカー好きである。好きなチームはベンフィカ浦和レッズ[2]スポーツナビやフットボリスタでポルトガルサッカーについてのコラムを書いている。[3][4]

西江雅之教授(故)を尊敬している。本人いわく知り合いは奇人が多い。

受賞[編集]

[1]

  • ロドリゲス通事賞(ポルトガル大使館)2010年5月
  • メリト(功労)勲章コメンダドール章 2010年10月

著書[編集]

[1]

  • 『クレオールな風にのって ギニア・ビサウへの旅』社会評論社、1999
  • 『ポルトガルの世界-海洋帝国の夢のゆくえ』社会評論社、2000
  • 『ポルトガル・サッカー物語』社会評論社、2001
  • 『海の見える言葉 ポルトガル語の世界』現代書館、2004
  • 『砂糖をまぶしたパス ポルトガル語のフットボール』白水社、2006
  • 『ポルトガル語のしくみ』白水社、2007
  • 『ポルトガル 革命のコントラスト カーネーションとサラザール』上智大学出版、2009
  • 『出会いが生む言葉 クレオール語に恋して』現代書館、2010
  • 『中級ポルトガル語のしくみ』白水社、2012
  • 『ポルトガル震災と独裁、そして近代へ』現代書館 2016

共編著[編集]

  • 『サッカーのエスノグラフィーへ 徹底討論!民族とメディアとワールドカップ』粂川麻里生共編著 社会評論社 2002
  • 『日本語から考える ポルトガル語の表現』山田敏弘共著、白水社、2011
  • 『東ティモールのことば テトゥン語入門』青山森人,中村葉子,伊東清共著、社会評論社、2013
  • 『プログレッシブポルトガル語辞典』トイダ・エレナ,林田雅至,吉野朋子共編集委員 小学館 2015

翻訳[編集]

  • ペペテラマヨンベ緑地社、1995
  • アンドレ・リベイロ, ヴラジール・レモス『背番号10 サッカーに「魔法」をかけた名選手たち』白水社、2008

脚注[編集]

  1. ^ a b c 市之瀬 敦(上智大学 外国語学部 ポルトガル語学科)
  2. ^ 市之瀬敦 | I DREAM - スルガ銀行
  3. ^ スポーツナビ
  4. ^ フットボリスタ

参考サイト[編集]