ゼルダの伝説 夢をみる島

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ゼルダの伝説シリーズ > ゼルダの伝説 夢をみる島
ゼルダの伝説 夢をみる島
The Legend of Zelda: Link's Awakening
ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 ゲームボーイ (GB)
開発元 任天堂情報開発本部
発売元 任天堂
プロデューサー 宮本茂
ディレクター 手塚卓志
デザイナー 山村康久
シナリオ 田邊賢輔
小泉歓晃
プログラマー 森田和明
葛原貴光
音楽 濱野美奈子
石川こずえ
戸高一生
美術 有本正直
日野重文
小田部羊一
シリーズ ゼルダの伝説シリーズ
人数 1人
メディア 4メガビットロムカセット
発売日 日本 199306061993年6月6日
アメリカ合衆国 1993081993年8月
ヨーロッパ 199311181993年11月18日
対象年齢 日本 CEROB(12才以上対象)
アメリカ合衆国 ESRBE(6歳以上)
ヨーロッパ PEGI7
コンテンツアイコン CERO:セクシャル(GBCのみ)、犯罪
ESRB:Mild Fantasy Violence
PEGI:Violence
売上本数 日本の旗 約50万本[1]
世界の旗 約383万本[2]
その他 型式
日本 DMG-ZLJ
アメリカ合衆国 DMG-ZL-USA
ヨーロッパ DMG-ZL-UKV
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ゼルダの伝説 夢をみる島』(ゼルダのでんせつ ゆめをみるしま、英題: The Legend of Zelda: Link's Awakening)は、1993年6月6日任天堂から発売されたゲームボーイアクションアドベンチャーゲーム。同社の「ゼルダの伝説シリーズ」第4作目で、日本においてシリーズ初となる携帯型ゲーム機向けの作品[注 1]

ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」でゴールド殿堂を獲得した本作は、後にゲームボーイカラー対応版として『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』(1998年)が発売され、2019年9月20日Nintendo Switchでリメイク版が発売された[3]#他機種版リメイク版)。

ゲーム内容

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基本システムは初代『ゼルダの伝説』に類似している。

本作の物語は、前作であるスーパーファミコン用ソフト『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』(1991年)の後日譚にあたる。主人公のリンクが「コホリント島」から脱出する事を目的としたストーリーになっている。作中では、後述のように他の任天堂ソフトのキャラクターが多数登場している。

本作は前作『神々のトライフォース』同様、ダンジョンボスを倒さなくてもそのダンジョンのキーアイテムさえ取ってしまえばゲームを進めることができる。これは前作では一種のやりこみを想定した仕様であり、わずかながらそれに対応する台詞等も用意されていたが、本作では場合によっては進行不能になる。

ストーリー

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ガノンを倒してハイラルを救ったリンクは剣の修行の旅から帰る航海の途中、巨大な嵐に遭遇してしまい、船に雷が落ちてリンクは意識を失ってしまう。

懐かしいゼルダ姫の声でリンクが目を覚ますと、そこは見知らぬ家の中だった。声の主もゼルダ姫ではなく、見た目までそっくりなマリンという少女であった。彼女によると、リンクが浜辺に打ち上げられていたところを発見し、タリンと一緒に住むこの家で介抱していたのだという。リンクの流れ着いたこの島は「コホリント島」というらしく、奇妙なことに島の住人は、自分たちがいつから住んでいるのかを知らず、また島の外についても存在を知らなかった。

島の探索に出たリンクは、この島から出るには島の神である「かぜのさかな」を目覚めさせなければならないことを知らされる。かぜのさかなの使いのフクロウによると、島の最も高い場所にある巨大な「聖なるタマゴ」の中でかぜのさかなは眠っており、夢を見続けているという。そして、8つある「セイレーンの楽器」で「目覚めの歌」を奏でることで目覚め、リンクは島から脱出できるだろうと語った。

8つのダンジョンの奥に隠された楽器を順調に集めていくリンクは、マリンから「かぜのさかなの歌」を教えてもらい、交流を深めていく。島から出たことのないマリンは冗談めかしながらも、リンクの故郷に行く夢を語る。

だが、楽器を集めていた折、リンクは神殿にあった石版によって島の真実を知ってしまう。コホリント島は島ではなく、そこに住む人々、動物、マモノを含むあらゆるものがかぜのさかなの見ている「夢」でしかないため、目覚めが訪れれば全ては泡と消えるのだという。その悪夢から生まれたマモノたちは、「目覚めの使者」であるリンクを妨害し、この島が消えないようかぜのさかなに永遠の眠りを与えていた。

セイレーンの楽器全てを集めたリンクは聖なるタマゴの中へと入っていき、悪夢に打ち勝つ。フクロウは自らの正体を明かし、ついにかぜのさかながリンクの前に姿を現す。リンクはかぜのさかなの言うとおり目覚めの歌を奏でる。コホリント島はマリンも、住人達も、マモノも全てが消えていってしまった。

目が覚めるとリンクは船の残骸にしがみついて海に浮かんでいた。丸太に腰掛けたまま呆然とするリンク。しかし、見上げた空には去り行くかぜのさかなの姿があった。それを見たリンクは明るい笑顔を浮かべるのであった。

フィールド

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メーベの村
島の西側にある村。マリンやタリンなどが暮らしている。
トロンボ海岸
メーベの村の南にある海岸。リンクが流れ着いた場所。
ふしぎの森
メーベの村の北にある森。モリブリンが大量発生しており危険な場所となっている。
コホリント平原
迷いの森の北と東に広がる平原。
ウクク草原
メーベの村の東に広がる平原。コホリント平原よりも危険なマモノであふれ返っている。
カナレットの城
リチャード王子の居城。王子の宝物が隠されている。
どうぶつ村
動物たちが暮らす村。メーベの村とは姉妹都市の関係にあり、村民の交流も活発。
ヤーナ砂漠
どうぶつ村の東にある砂漠。不吉なメッセージを語るフクロウ像や喋るガイコツがいる。
マーサの入り江
どうぶつ村の西にある入江。人魚像がある。
顔の神殿
南北2つの神殿からなる、コホリント島の古代遺跡。南の神殿には島の真実を伝える石版がある。
タルタル山脈
島の北端に位置する山脈。東側と西側にダンジョンがあり、中央のタマランチ山の頂上には「聖なるタマゴ」がある。
東側から洞窟を通じて西側に移動することが出来るが、洞窟が一方通行のためその逆は不可能。

ダンジョン

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L-1からL-8までのダンジョンをクリアすると、かぜのさかなの目覚めに必要となる「セイレーンの楽器」が手に入る。

L-1 テールのほらあな
メーベの村の南部に位置する洞窟。
アイテム:ロック鳥の羽根 ボス:デグテール 楽器:満月のバイオリン
L-2 ツボのどうくつ
島の北西に広がるゴポンガのぬまにある洞窟。入り口は頑丈な花で覆われている。
アイテム:パワーブレスレット ボス:ツボ魔王 楽器:巻き貝のホルン
L-3 カギの穴ぐら
ウクク草原にある洞窟。
アイテム:ペガサスのくつ ボス:デグゾル 楽器:海ゆりのベル
L-4 アングラーの滝ツボ
タルタル山脈の南、タルタル高地の滝つぼの中に隠されている洞窟。
アイテム:アングラーの水かき ボス:アングラー 楽器:潮騒のハープ
L-5 ナマズの大口
マーサの入り江から離れた海の上にある洞窟。
アイテム:フックショット ボス:フッカー 楽器:嵐のマリンバ
L-6 顔の神殿
コホリント島の南西にある神殿。
アイテム:パワフルブレスレット ボス:マットフェイス 楽器:さんごのトライアングル
L-7 オオワシの塔
タルタル山脈東部にある高層の塔。
アイテム:鏡の盾 ボス:アルバトス・ピッコロ使い 楽器:夕凪のオルガン
L-8 カメイワ
タルタル山脈西部にある洞窟。1階層だが面積は本作中最大。実質的なラストダンジョンに当たる。
アイテム:マジックロッド ボス:デグフレム 楽器:遠雷のドラム
聖なるタマゴ
タマランチ山の頂上にある巨大なタマゴ。中へ入るには島の各地にある計8つの「セイレーンの楽器」が必要。内部は無限ループのような構造で、特定の進路を取らなければボスのもとへ辿り着けない。
ボス:シャドー
L-0[4] 服のダンジョン
『DX』及びSwitch版に登場するダンジョン。ウクク草原の墓地に隠されている。
アイテム:赤い服、青い服 ボス:ド・ポーン

主なキャラクター

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担当声優は、Switch版での出演。

リンク
声 - 斎賀みつき
本シリーズの主人公で、コホリント島に流れ着いた少年。フクロウの導きに従い「目覚めの使者」として島からの脱出を目指し各地を冒険する。
デフォルトネームは決まっておらず、ゲーム開始時に平仮名4文字以内で任意の名前を設定する。本稿では以下「リンク」と表記する。
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の主人公と同一人物[5]。前作の戦いのあと、剣の修行の旅に出ていた。
マリン
声 - 夏吉ゆうこ
本作のヒロイン。メーベ村に住む少女。海岸に漂着したリンクを介抱し、リンクがコホリント島で最初に出会う人物である。ハイラル王国のゼルダ姫に似た容姿。
普段は淑やかだが、リンクと行動を共にする際には活発な一面を見せる。歌を歌うことが大好きで、「かぜのさかなの歌」を特に好んで歌う。村の子供たちから人気があり、どうぶつ村の住民からも好かれているなど島民にとってアイドル的存在。「私がカモメだったら……ずっと遠くに飛んでいくのに」と語るなど、島の外の世界に憧れを抱いている。終盤ではかぜのさかなを目覚めさせようとしたためマモノたちにいじわるされ、吊り橋の上に取り残されてしまうがリンクに助けられる。その際に「何か」を伝えようとしたが、結局最後まで言い切ることはできなかった。以後はリンクがいつか島から出て行ってしまうことを察し、自分のことを忘れないでほしいと告げた。リンクが一度もゲームオーバーにならなかった状態でクリアした真エンドでは、彼女がカモメになって飛んで行くシーンがある。
リンクから「一緒に故郷に来てほしい」と告げられた後もそれを思い出してニヤニヤしたりと、彼に対する強い好意を持っていた様子。
シリーズで初めて登場したゼルダ姫以外のヒロイン。
タリン
声 - 一条和矢
マリンの父親[6]。娘からは「タリン」と呼び捨てで呼ばれる。のんびりしていておっちょこちょいな性格で、キノコが大好物。話すときは語尾に「~だよ」がつく。
フクロウ
リンクの前に度々現れるフクロウ。老人のような口調でリンクに助言し冒険を導く。その正体は後述のかぜのさかなの心の一部であり、その夢であるコホリント島を守る役割を担っている。当初はリンクを「坊や」と呼んでいたが、シャドー撃破後は「リンク殿」と呼ぶようになった。
風のさかな(かぜのさかな)
島の中央部、タマランチ山の頂上にある巨大なタマゴの中で眠り続けている島の神。コホリント島は、このかぜのさかなが見ている夢の世界であり、その目覚めは島全体の消滅につながる。
オバケ
レベル4のダンジョン「アングラーの滝壺」クリア後に出現する幽霊で、リンクに取り付き、生家に連れていくように頼む。一人称は「ボク」。写真屋さんからは「ユーレイさん」と呼ばれている。体色は『DX』では水色。彼の実家の「いりえのいえ」には専用BGMがある(メーベの村のアレンジ曲)。
マダムニャンニャン
凶暴なワンワン(と小さいキャンキャン)を飼い慣らしている婦人。ワンワンの毛並み(?)が自慢らしい。ワンワンを助けるとキスをしてくれて、そのキスには回復効果がある。
店主
男性。メーベの村のアイテム屋の店主。普段は愛想が良いが、店の売り物を代金を支払わずに持ち出そうとすると「ちゃんとカネ払ってくだせえ」と言われて制止される。なお、店主の目を盗み、代金を支払わずに売り物を持ち出す万引き行為もできるが、村人と話すと設定した名前ではなく「どろぼー」と呼ばれるようになり、再び店に入った場合、制裁として回避不能のビームを放ち、ゲームオーバーにされてしまう(薬無効)。
4つ子
パパールとママーシャの4人の息子達。一人称は全員「おいら」。話しかけると、「子供だからわからない」と言いつつも、ゲームシステムや色々なヒントを教えてくれる。『DX』版までは名前が無い。また『DX』版までは「5人」と誤表記されている。リメイク版での名前は「ケンケン」、「テンテン」、「タムタム」、「トムトム」である。
うるりらじいさん
メーベの村に住むおじいさん。面と向かって話そうとすると非常に無口だが、何故か電話越しでは饒舌になる。電話では、攻略に行き詰まった時に何をすればいいのかヒントを教えてくれる。家の前にいるのはお掃除好きの「ヤッホーばあさん」。
きまぐれトレーシー
コホリント平原に住む薬屋の女性。気まぐれな価格で、ヒミツのクスリを売ってくれる。
写真屋さん
ネズミの男性。『DX』版にのみ登場するキャラで、ストーリーを進めたり、特殊な条件を満たすと思い出に写真を撮影してくれて(中には万引きしないと撮れないものもある)、マリンと同行中は3枚もの写真を撮ってくれる。
シャドー
本作の最終ボス。その正体は、かぜのさかなが見ている夢から生まれた「悪夢」という名のマモノ。いかなる姿にも変える黒い影。
マモノたちの存在を消させないためにかぜのさかなに永遠の眠りを与え、コホリント島で独自の秩序を築こうと画策する。そんな自分たちを「神」だと称している。戦闘では様々な敵やボスキャラクターに似た姿形を取り、中には前作『神々のトライフォース』に登場した強敵も含まれている。リンクに敗れ去った後は、「われらの島」が消えてしまうことを惜しみながら消滅していった。
最後の敵であるものの存在自体は一切語られておらず、正体と目的が判明するのはラストバトル直前となる。

ゲストキャラクター

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本作では任天堂の他作品キャラクターが多数登場している。

リチャード王子
島の中央に位置する「カナレットの城」の王子。兵士たちが魔物に乗っ取られたため城を離れ、カエルだらけの別荘で過ごしている。
カエルの為に鐘は鳴る』からの登場。
マムー
島の南西部にいる巨大なカエル。300ルピーと引き換えにオカリナの演奏曲「カエルのソウル」をリンクに教える。
夢工場ドキドキパニック』ならびに『スーパーマリオUSA』からの登場。
ドクターライト
島の北西の家で暮らす男性。文通を趣味としており、どうぶつ村のクリスティーヌ(ヤギ)に惚れ込んでいる。
シムシティ』(スーパーファミコン版)の登場キャラクター「Dr.ライト」がモチーフ。

このほか、以下のキャラクターも登場。

マリオシリーズ』から登場
星のカービィシリーズ』から登場

開発

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本作は手塚卓志を中心に開発された[7]

まず、彼らはSRDにあったゲームボーイの開発ツールを用いてゼルダ風の作品を作るという実験から始まった[7]。やがてモノクロながらも表現力の高さに気づいた彼らはゲームボーイで本格的な『ゼルダの伝説』を作りたいと考え、SRDに頼み込んで開発ツールをもう一つ用意してもらった[7]。とはいえ、開発ツールを追加した時点では、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の移植版を想定していた[7]

手塚たちは「社長が訊く」の中で、その在り方を放課後のクラブ活動にたとえている[7]。また、手塚らは『ゼルダの伝説』のセルフパロディを作っているようだったとも話しており、マリオやカービィのそっくりさんが登場しているのもそのためである[8]

当時放送中だったテレビドラマ『ツイン・ピークス』を参考に、限られた場所と登場人物のみで展開される物語が作られた [9]

また、釣りゲームの部分はSRDの森田和明が手掛けており、のちのシリーズにおいて定番となった[7]

他機種版

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タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考 出典
ゼルダの伝説 夢をみる島DX
(GBC版)
日本 199812121998年12月12日
アメリカ合衆国 199812151998年12月15日
ヨーロッパ 199901011999年1月1日
ゲームボーイカラー 任天堂情報開発本部 任天堂 8メガビットロムカセット 日本 DMG-AZLJ
アメリカ合衆国 DMG-AZLE-USA
ヨーロッパ DMG-AZLP-EUR
ポケットプリンタ対応
売上本数:
日本の旗 31万本[10]
世界の旗 約222万本[2]
ゼルダの伝説 夢をみる島DX
(書き換え)
日本 200003012000年3月1日
ゲームボーイカラー 任天堂情報開発本部 任天堂 フラッシュロムカセット
(ニンテンドウパワー)
- [11]
ゼルダの伝説 夢をみる島DX
(3DS VC版)
アメリカ合衆国 201106072011年6月7日
ヨーロッパ 201106082011年6月8日
日本 201106082011年6月8日
ニンテンドー3DS 任天堂情報開発本部 任天堂 ダウンロード
(バーチャルコンソール)
- CEROB(12才以上対象)となり、「セクシャル」「犯罪」のコンテンツアイコンが付記されている。 [12]
ゲーム&ウオッチ
ゼルダの伝説
日本の旗2021年11月12日

アメリカ合衆国の旗2021年11月13日

ゲーム&ウオッチ 任天堂 任天堂 ゲーム&ウオッチ
(カラースクリーン)
HXB-001 オリジナル版および海外版の移植 [13]
ゲームボーイ Nintendo Switch Online 世界の旗 2023年2月9日 Nintendo Switch 任天堂 任天堂 ダウンロード - DX版の移植 [14][15][16]

ゼルダの伝説 夢をみる島DX

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  • ゲームボーイカラーでのプレイ時にカラー表示になる。
  • スーパーファミコンの周辺機器「スーパーゲームボーイ」でのプレイ時、ゲーム画面の周りに専用のフレームが表示される。
  • 新たなダンジョン「服のダンジョン」が追加[注 2]
  • ゲーム内の特定の場面で「写真屋」が現れ写真を撮る。この写真はゲームボーイの周辺機器「ポケットプリンタ」を用いてプリントアウトできる。なおバーチャルコンソール版には非対応。
  • 装備画面で、現在のハートのかけらの数、写真を撮った枚数、服の色を表示できる。
  • ダンジョン内でヒントを得られる設置物が「せきばんのカケラ」をはめる石版から「せきぞうのくちばし」をはめるフクロウの像に変わり、設置箇所が増加。
  • ダンジョン内の宝箱に入っているアイテムが一部変更。
  • 一部の描画の変更。
  • 一部の台詞の変更、追加。
  • バグの修正。
  • 一度もゲームオーバーにならずにクリアした時のエンディングが、2頭身のマリンにカモメの羽が生えているものから、マリンのバストアップイラストがカモメに変わるものに変更。

ゼルダの伝説 夢をみる島(Nintendo Switch版)

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ゼルダの伝説 夢をみる島
The of Zelda: Link's Awakening
ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 Nintendo Switch
開発元 グレッゾ
発売元 任天堂
プロデューサー 青沼英二[17]
ディレクター 大岩幹治[17]
桑田浩之
デザイナー 安田正樹
春花 良紀[17]
プログラマー 守屋俊
音楽 永松亮[17]
シリーズ ゼルダの伝説シリーズ
人数 1人
メディア Nintendo Switch:Nintendo Switch用ゲームカード/ダウンロード販売
発売日 2019年9月20日
対象年齢 CEROB(12才以上対象)[18]
ESRBE(6歳以上)[19]
PEGI7[20]
USK6(6歳未満提供禁止)[21]
コンテンツアイコン CERO:犯罪[18]
ESRB:Mild Fantasy Violence[19]
売上本数 日本の旗47万本[注 3]
世界の旗 646万本[24]
その他 amibo対応[25]
品番: LA-H-AR3NA-JPN
LA-H-AR3NA-USA(北米版)
LA-H-AR3NA-EUR(欧州版)
テンプレートを表示

ゼルダの伝説 夢をみる島』(ゼルダのでんせつ ゆめをみるしま、英題:The Legend of Zelda: Link's Awakening)は、2019年9月20日に発売されたNintendo Switchアクションアドベンチャーゲーム[26][27][28][29]。同名のゲームボーイ版(以下GB版)およびゲームボーイカラーの『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』(以下DX版)を、世界観と物語はそのままにグラフィックを一新してリメイクしている[30]。開発は『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』や『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D』などを手掛けたグレッゾ[31][32]。 2019年2月14日に配信されたNintendo Directにて2019年内に発売すると発表され[33]、同年のE3 2019(2019年6月11日)にてデモが披露された[34]

本作はゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」ではプラチナ殿堂を獲得した。

主な変更点

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ジオラマ風の3Dグラフィック
GB版・GBC版ではドット絵だった画面が本作では3Dで表現され、プラスティック製のミニチュアのようなキャラクターや魔物と、粘土でつくられたジオラマのようなフィールドが、今までの『ゼルダ』シリーズにはない独特で温かみのあるビジュアルを生み出している[35][36]。見下ろし型視点はGB版・DX版と同様だが、移動する際の画面は切り替え式から通常のスクロール式に変更された[30]。「チルトシフト」という技法を用い[37]“リンクの周りはくっきり、手前や奥がぼんやり”と見えることにより、フィールドに奥行きが感じられるよう工夫されている[30]
2Dアニメーションのオープニングムービー・エンドロール
航海中のリンクが嵐に遭遇し船が破壊されるオープニングシーンやエンドロールをドット絵アニメーションで表現していたが、今作では手描き風の2Dアニメーションで再現されている。アニメーション制作はIMAGICA GEEQ[38]、監督は山元隼一[39]、コンセプトアート・背景等はオズワルド加藤[40]が担当した。
パネルダンジョン
DX版の「写真屋」が「ダンペイの小屋」に置き換えられ、「パネルダンジョン」のシステムが追加された。ダンジョンの各1画面をパネルにし、パネルを組み合わせてオリジナルのダンジョンを作ることができる[17]。ソフトと同時発売の夢をみる島版リンクを含む、ゼルダの伝説シリーズのamiiboに対応し、読み取ることでパネルが入手できたり、作ったダンジョンを書き込んで他のプレーヤーと交換する等も可能[17]。なお、同時発売の夢をみる島版リンクのamiiboによって、シャドウリンクをダンジョンに配置することができる。この仕組みが最初のインスピレーションとなって、これを有効活用できるタイトルが本作であると判断されたことにより、リメイクが実現した[41]

その他

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  • BGMもアレンジされ一部イベントでは新規BGMが追加されているが、あえてオリジナルの音源「そのまま」を一部に使った楽曲も多く存在している[17]
  • データ作成時に被ダメージが2倍になるなどの「辛口モード」を選択できるようになった(一度選択すると変更不可)。
  • 主人公にデフォルトネームの「リンク」が設定された。
  • わらしべアイテムのうち「ピンクのブラジャー」が「ネックレス」に変更された。
  • ブーメランの交換に使用したアイテムを300ルピーで買い戻せるようになった。ただし買い戻さない限り再度入手できない。
  • 妖精を捕獲し、使用することで体力を回復できるセレクトアイテム「妖精のビン」が追加された(最大3個)。
  • Lv2の剣に「コホリントの剣」という固有名称が追加された。
  • Aボタンにパワーブレスレット系、Bボタンに剣、Rボタンに盾、Lボタンにペガサスのくつが、それぞれ自動的に割り当てられる。その他のセレクトアイテムはX・Yボタンに割り当てて装備する[30]。また、その他の操作もSwitchのボタンに合わせて変更された。
  • ハートの最大値やヒミツの貝がらの報酬が変更され、ハートのかけらやヒミツの貝がらの総数が増加。
  • 一度ヒントを聞いたフクロウの像は目が光るようになった。
  • クレーンの景品としてマリオシリーズに登場するキャラクターのフィギュアが追加された。入手したフィギュアはメーベの村の各家の中にある台座に飾ることができる。
  • 一部の敵の攻撃パターンや弱点を変更し、敵キャラクターに「フォールマスター」が追加された。
  • 「力のかけら」と「まもりの木の実」の効果消失の条件が、「攻撃を3回くらう」「フィールドから屋内へ移動」から「30秒間経過」に変更された。
  • ワープの穴が「ワープポイント」に変更され新たなワープポイントも追加された。
  • オバケの体色がピンクに変更されている。
  • 4つ子にそれぞれ、ケンケン、テンテン、タムタム、トムトムの名が設定された。またDX版までの「5人」の表記は修正されている。

関連商品

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ゼルダの伝説 夢をみる島 完全攻略本
発売日:2019年9月28日 / 発行:徳間書店ニンテンドードリーム編集部) ISBN 978-4-19-864962-3
ゼルダの伝説 夢をみる島 オリジナルサウンドトラック
発売日:2020年3月18日 / NIPPON COLUMBIA / 品番:COCX-41117-20

広告

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ゲームボーイ(以下GB)版のCMは、主人公ら登場人物を模した人形達がゲーム内容を表す歌にあわせて動き踊る人形劇[42]

『DX』のCMは、大口を開けている(CG処理であごが外れたように大きく開いている)若者グループが持つゲームボーイ本体を取り上げた仲間が、画面に映る『DX』の映像を見て同じように大口になってしまう、という内容[42]

Nintendo Switch版のCMの1つに「かぜのさかなの歌」のBGMが流れており、歌唱とナレーションは青葉市子が担当している。

スタッフ

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全スタッフ(GB版)
全スタッフ(DX版)
  • エグゼクティブプロデューサー
    • 山内溥
  • プロデューサー
    • 宮本茂
  • スーパーバイザー
    • 手塚卓志
  • ディレクター
    • 土山芳紀
  • スクリプトライター
    • 松宮信雄
  • プログラミング
    • 能登英司、幸田清、笠松栄弘
  • キャラクターデザイン
    • 三島幹雄、木村恭子
  • サウンドコンポーサー
    • 尾崎裕一
  • アートワーク
    • 井沢圭子
  • テクニカルサポート
    • 小金沢信人
  • スペシャルサンクス
    • 坂本哲哉、R&D2デバッグスタッフ
  • デバッグ
    • スーパーマリオクラブ

反響

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評価

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評価
集計結果
媒体結果
GameRankings90% (GB)[44]
91% (GBC)[45]
レビュー結果
媒体結果
オールゲーム4.5/5stars (GBC)[46]
ファミ通33/40点 (GB)[53]
(ゴールド殿堂)
32/40点 (GBC)[54]
(ゴールド殿堂)
35/40点 (NSW)[55]
(プラチナ殿堂)
ゲーム・インフォーマー9/10点 (NSW)[47]
GameSpot8.7/10点 (GBC)[48]
IGN10/10点 (GBC)[49]
NintendoLife10/10点 (GBC)[50]
10/10点 (GBC)[51]
Nintendo Power4.18/5点 (GBC)[52]
ファミリーコンピュータMagazine24.1/30点 (GB)[56]
Power Unlimited8.4/10点 (GBC)[57]
RPGFan83% (GBC)[57]
85% (3DS)[58]
受賞
媒体受賞
Nintendo PowerGraphics and Sound, Challenge, Play Control, Best Overall[52]
56th Best Nintendo Game[59]
IGNReader's 40th Best Game of all time[60]
Staff's 78th Best Game of all time[61]
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリーBest Game Boy Game of 1993[62]
Editor's Choice Award (DX)[62]
ゲームボーイ版
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、8・8・9・8の合計33点(満40点)でゴールド殿堂を獲得[53][63]、レビュアーからは携帯型ゲーム機ゆえのデメリットはあるが本作は紛れもなく『ゼルダの伝説』であると評価されており、浜村通信はグラフィックの制限ゆえにアクション部分がそれほど凝っていないと指摘しつつも、スーパーファミコン版と遜色ない出来であると称賛し、間口の広さは前作よりも上であると指摘、田原誠山は前作までにプレイヤーが蓄積した情報が上手く引き出される点や『マリオシリーズ』の世界観との繋がりを高く評価し「じっくり腰をすえて遊びたい1本」と総括、渡辺美紀は「決してお使いゲームではない展開など、いつもの『ゼルダ』なのだ」と評価、ジョルジョ中治はモノクロ画面ゆえの不利を感じさせないグラフィックやアクションに関して「『ゼルダ』らしさが随所に出ている」として肯定的に評価した[63]
  • ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、24.1点(満30点)となっている[56]
項目 キャラクタ 音楽 お買い得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 4.3 3.9 4.1 3.9 4.2 3.7 24.1
ゲームボーイカラー版
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では、8・8・8・8の合計32点(満40点)でゴールド殿堂を獲得[54][63]、レビュアーからはオリジナル版の発売から5年を経ても面白さは変わらないとの声が多く挙げられ、酒井K太は「絶妙な難易度と謎の巧妙さに感心」と称賛、カミカゼ長田は「知恵を振り絞って謎を解く快感」が味わえると評価、戦闘員まるこはカラー表示になった点やイベントやダンジョンの追加に関して称賛、ローリング内沢は新要素よりも「数年経っても色あせないゲームシステムと内容に注目」と肯定的に評価した[63]。一方で、酒井はアイテム交換のシステムに関して「多少面倒かな」と思わせると指摘、長田はカラー専用のダンジョンが追加された以外に変更点がない事を否定的に評価した[63]
Nintendo Switch版
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では、9・8・9・9の合計35点(満40点)でプラチナ殿堂を獲得[55]、レビュアーからはグラフィックに関して称賛する声が多く挙げられ、ジゴロ☆芦田は「フィギュアのような質感のかわいらしいグラフィックもナイス」と称賛した他、ストーリー展開や任天堂の別作品のキャラクターが登場する点、新要素である「パネルダンジョン」などに関して肯定的に評価、戸塚伎一は「表現がリッチになったことにより、逆にとぼけた味わいが増した画面エフェクト」とグラフィック表現を高く評価、くしだナム子はスピンオフ的な要素や謎解きアクションが適度な難易度であると評価、卵を守る雨宮は「ジオラマ風のグラフィックやコミカルな動きも、他作品からゲストが多数出演する本作ならではの世界観にマッチ」と評価した他、パネルダンジョンに関して肯定的に評価した[55]。一方で、戸塚は操作性や敵の行動が旧来のアクションゲームを感じさせると指摘、雨宮は説明やヒントが少ないため昨今のゲームになれている場合は一部の謎が分かりにくいと指摘した[55]

受賞歴

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Nintendo Power
  • Graphics and Sound, Challenge, Theme and Fun, Play Control, Best Overall[52]
  • 56th Best Nintendo Game[59]
IGN
  • Reader's 40th Best Game of all time[60]
  • Staff's 78th Best Game of all time[61]
Electronic Gaming Monthly
  • Best Game Boy Game of 1993[62]
  • Editor's Choice Award (DX) [62]

漫画

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『ゼルダの伝説 夢をみる島』(藤赤正人・1993年10月号掲載分)
別冊コロコロコミック』(小学館)掲載。
読み切り形式。物語の冒頭部分と、カメイワでのデグフレイム戦に焦点が当てられている。人質にとられたタリンとマリンを救うべくリンクがカメイワに向かうという、本編とは異なる物語が展開される。登場するマモノのデザインもオリジナルのものがいたり、マリンのキャラクターが異なるなど独自要素もある。
『ゼルダの伝説 夢をみる島』(かぢばあたる・1994年)
月刊Gファンタジー』(エニックス)連載。全2巻。著者初のコミックス作品。
オリジナルのキャラクターとして楽器を運ぶ小妖精「フェリサ」や、敵キャラクターにはブタブリンの頭目「カルナ」や一つ目の巨人戦士「ドローナ」が登場した。マリンとの交流や魔物とのバトルをストーリーの主軸としており、独自要素としてリンクとマリンが両想い同然の仲になったり、島の真実を知ったリンクが使命に悩み苦しみマリンを連れて航海に出るというものがある。またマモノたちも積極的にリンクに戦いを挑んでおり、後半からはダンジョン攻略よりもフィールドでのマモノたちとの戦いの方がメインとなった。
独自のキャラクター設定は以下の通り。
リンク
活発で生意気だが義理堅く正義感の強い少年として描かれている。冒険には相棒として楽器を持ち運ぶ妖精フェリサが加わる。命の恩人であるマリンには当初から好意を抱いており、交流を深める内に彼女の存在は大きくなっていった。
マリンをどうぶつ村まで送り届けた後、皆のためにマモノを倒し、この島の平和を守るために目覚めの使者に選ばれたと考える。島の皆を、特にマリンを守るために戦うことを決意するが、やがて真実を知り、マリンたちを消したくないという思いから目覚めの使者の役割を放棄してしまう。マリンを連れてイカダで島を発つが、どうやっても島から離れられず、掌が血豆だらけにところでマリンに説得され戻ることを余儀なくされた。落胆していたところ、マリンが語った「夢」の話やフクロウの後押しもあり再び使者として立ち上がる。終盤の戦いではマモノ最狂の戦士ドローナと死闘を演じ、「第三者の夢の中で生まれてしまった悲しい運命からみんなを解放する」と述べ、猛攻を仕掛けて勝利した。最後のダンジョン・カメイワを攻略する前にフェリサから「もしも事前に島の真実を話していたらどうしていたか」と問われ、その際は、自分が誰とも関わらず楽器を集めていたと答えたが、直後に「自分一人で勝手に暴れ回って島を消すのは、ただの破壊者と変わらない」と気づく。マリンたちと関わったからこそ悩み苦しみ、迷いを振り払ったからこそ胸を張って戦えると答えた。シャドーとの最終決戦の後、目覚める間際にマリンの姿を思い浮かべ、「これで本当にさよならだね」と独白、涙を見せた。
マリン
一貫して清楚華憐な少女として描かれている。リンクには命の恩人として感謝されており、どうぶつ村まで護衛されたことをきっかけに彼を意識するようになる。島の真実を知ったリンクから一緒に旅に出ることを告げられついて行くが、どうやっても島から出ることができずつらい現実を突き付けられることとなった。島の外に憧れるのは「幼い頃から見ている夢」が理由であり、「夢」の中のマリンは町の中で多くの人たちの笑顔に囲まれながら歌い、楽しいひと時を過ごしてきたという。けれど、いくら楽しくても夢は夢。「覚めないでほしい」と願っても、「いつかは夢から覚めなければならない」。その言葉は、島の真実を知って思い悩むリンクの背中を押すこととなった。フクロウが語ったところによると、自らの運命に薄々気づいているという。最終決戦に向かうリンクから両肩を掴まれ「何か」を告げられそうになったが、最後まで言い切ることはできずリンクは「行ってきます」と声を掛け、マリンもまた「行ってらっしゃい」と笑顔で見送った。これが二人が交わした最後の会話となった。シャドーが倒された後はリンクが奏でるオカリナの音色に合わせて風のさかなのうたを響かせた。
タリン
マリンとの父娘関係を強調するような描写が多く見られた。初登場時にはリンクがマリンに言い寄ったと勘違いして怒っていたが、誤解が解けた後は歓迎している。ふしぎの森に入った際に縄張りを荒らしたとしてマモノに殺されそうになったが、間一髪のところでリンクに助けられ、テールのほらあなまで案内した。終盤ではマリンがリンクと共に島から出ることを快く許すが、二人が去った後は密かに悲しんでいた。またこのシーンの際、子供たちが「島から出られるかな?」と心配しており、彼らも少なからずコホリントの真実に気づいていると見られる描写があった。
フクロウ
リンクから「フクロウおやじ」の名で呼ばれている。ストーリーの要所要所で登場し、小さな妖精のフェリサをリンクのサポートに当てた。中盤ではリンクがこの島の真実を知るように導き、あえて運命に抗わせた。リンクなら正しい答えを導き出せると信じて見守り、マリンとの会話を終えた彼に最後の後押しをした。なお、ゲームとは違い「コホリントの人もマモノも風のさかなの心の一部」であることがリンクから語られている。
風のさかな(かぜのさかな)
名前の表記が説明書通り「風のさかな」となっている。魔物の正体が「風のさかなの心の弱さ」であると語り、それを聞いたリンクは「マリンたちも風のさかなの心の一つ」と断じ、島の人たちが大好きだったと告げた。
オバケ
「ナクラ」という名前があり、かつてマモノと戦っていた戦士という設定である。ただし家の場所が入り江ではなく、砂漠の一角にある崖下という設定に変更されている。家まで連れて行った後は「強力すぎて使いこなせなかった」という剣(原作で言うL2の剣/コホリントの剣)をリンクに譲った。
マダムニャンニャン
容姿が原作と全く異なり、ワンワンを助けてくれたお礼をしようとリンクにキスをしようと迫ったが、全力で逃げられたので、家宝のオカリナを託した。
シャドー
姿を変えるたびに人格も入れ替わるという演出が見られた。また魔物たちを率いる立場にあるらしく、最終形態になった時は「今後は島民に危害を加えない」という条件でリンクに和平を提案している。
『ゼルダの伝説 4コマまんが王国』シリーズ(2巻、双葉社
双葉社の漫画雑誌『月刊ファミコン4コマ王国』の掲載作品を単行本化している。2巻のうちの4分の3ほどが『夢をみる島』の作品。
主な執筆作家はまつやま登中村里美みた森たつやなど。
『ゼルダの伝説 4コママンガ劇場』シリーズ(4〜8巻、エニックス
4〜5巻では全編にわたり『夢をみる島』の漫画が掲載され、6〜8巻では『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の漫画と共に収録されている。
主な執筆作家は牧野博幸新山たかしきりえれいこなど。
『ゼルダの伝説 夢をみる島DX 4コマギャグバトル』(光文社
『DX』発売に合わせて出版され、カラーページで『DX』のネタが掲載されている。
主な執筆作家は古賀亮一飛鷹ゆうき美川べるのなど。

脚注

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注釈

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  1. ^ 北米では、1989年8月に携帯型ゲーム機ゲーム&ウオッチの作品『ZELDA』が発売されている。
  2. ^ ゲームボーイカラーでのプレイ、バーチャルコンソール版でのみ入ることができる。ゲームボーイ、スーパーゲームボーイなどの画面がフルカラーで表示できない機種でのプレイでは入ることができない。
  3. ^ 43万本(2019年9月-2020年3月)[22]、4万本(2020年4月-2021年3月)[23] の合算。

出典

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  1. ^ 【解説付き】「ゼルダの伝説」シリーズ人気投票開催! あなたの思い出の作品は?”. ねとらぼ調査隊. アイティメディア (2020年5月4日). 2023年11月15日閲覧。
  2. ^ a b “March 25, 2004”. The Magic Box. オリジナルのNovember 26, 2005時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20051126100623/http://www.the-magicbox.com/game032504.shtml April 25, 2017閲覧。 
  3. ^ 【ソフト&ハード週間販売数】Nintendo Switch Liteの発売初週は17.8万台! ソフトは『ゼルダの伝説 夢をみる島』が14.1万本で初登場1位【9/17~9/23】”. ファミ通.com (2019年9月25日). 2019年9月30日閲覧。
  4. ^ スタート画面のマップ表示
  5. ^ CHARACTERS|ゼルダの伝説ポータル”. 任天堂. 2017年10月11日閲覧。
  6. ^ ゲームボーイ版の取扱説明書38ページより。
  7. ^ a b c d e f 社長が訊く『ゼルダの伝説 大地の汽笛』”. www.nintendo.co.jp (2009年11月19日). 2024年3月14日閲覧。
  8. ^ 社長が訊く『ゼルダの伝説 大地の汽笛』”. www.nintendo.co.jp (2009年11月19日). 2024年3月14日閲覧。
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関連項目

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外部リンク

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