ダライアスツイン
ウィキペディアから無料の百科事典
ジャンル | 横スクロールシューティング |
---|---|
対応機種 | スーパーファミコン (SFC) |
開発元 | タイトー |
発売元 | タイトー |
プロデューサー | 西角友宏 高橋章二 |
ディレクター | 山崎こうじ |
デザイナー | 山崎こうじ |
プログラマー | みなみやすたか おぐらみつお のぐちじゅんいちろう |
音楽 | 相澤静夫 |
美術 | 宮永佳祐 川石徹 斎藤慎 わきたよしひろ |
シリーズ | ダライアスシリーズ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア | 8メガビットロムカセット |
発売日 | 1991年3月29日 1991年11月 1993年4月22日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) |
その他 | 型式: SHVC-DT SNS-DT-USA SNSP-DT-EUR |
『ダライアスツイン』(DARIUS TWIN)は、タイトーが発売したシューティングゲーム。1991年3月29日にスーパーファミコン用ソフトとしてリリースされた(後年にリリースされた他機種版については、本項にて後述)。
概要
[編集]タイトーのスーパーファミコン参入第1弾ソフトで、タイトルに「ツイン」を冠し当時のコンシューマダライアスで唯一の2人同時プレイを実現している。2人同時プレイ時は1Pが赤、2Pが青、1人プレイ時は緑のシルバーホークを操作する。
ゾーンが少なく(全12ゾーン)、全7ラウンド構成。ラウンド2、4、5、6では2つのラウンドから選択する。A~Lまでのゾーンのうち最終ゾーンはLゾーンのみだが、それまでに通過したルートによってエンディングが変わる。また、シリーズ伝統だった5機の敵編隊を全滅させて、その敵一体分の得点が10倍になる編隊ボーナスもカットされた。
パッケージイラストには何故かゲームに登場するボスを差し置いて、『サイバリオン』(1988年)や後の『ダライアスフォース』(1993年)に登場するザンディックが描かれている。
設定
[編集]ストーリー
[編集]ベルサーにより死の星と化したダライアスを脱出したプロコとティアット。それから数千年後、二人の子孫達は惑星オルガを中心とした銀河連邦を築いていた。
だが、その平和もダライアスを拠点として結集されたベルサー連合軍の侵攻によって破られた。
遥かな時を越え、シルバーホークが発進する。
ステージ構成
[編集]ゾーンB、C、Lには、2体ボスがいるのが本作の特徴である。そして、D、J、Kゾーンには中ボスは登場しない。最終面のLではそれまでの中ボスが全登場となる。
本作はそれまでのシリーズの永久パターン防止キャラのヤズカ・タカーミィがパワーアップアイテムをくれるキャラになっているので、ボスは時間切れになると逃げていく。
面数 | ゾーン名 | 中ボス | 中ボスモチーフ | BGM | ボスBGM | コードナンバー | ボス | ボスモチーフ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | A RILAIR (海岸地帯) | PRETTY FIN (プリティフィン) (可愛い鰭) | エンゼルフィッシュ | A Flashing Dual Hawk | Hysterical Field | HH02 | KILLER HIGIA (キラーヒジア) (開かれる死) | アジ |
2 | B DANTO (宇宙空間) | STRANGE SHARK (ストレンジシャーク) (奇怪な鮫) | サメ | Doubt Lines | EP30 QU10 | EMPEROR FOSSIL (エンペラーフォスル) (化石皇帝) QUEEN FOSSIL (クイーンフォスル) (化石女王) | シーラカンス | |
C KOLOBA (宇宙空間) | ||||||||
3 | D LANKUS (都市地帯) | (不在) | Silent Diagonal | BD4Z | DEMON SWORD (デーモンソード) (悪魔の剣) | イカ | ||
4 | E PADI (山岳地帯) | DEATH BALL (デスボール) (死の球体) | フグ | Cloudy Blast | OON1 | DUAL SHEARS SP (デュアルシェアーズ SP) (超対鋏) | アメリカザリガニ | |
F REAR (山岳地帯) | ||||||||
5 | G NARUKINI (暗黒ガス帯) | HARD CAP (ハードキャップ) (硬き蓋) | ヤドカリ | Logical Crustacean | ZZ1O | DARK CORONATUS (ダークコロナタス) (闇の冠) | タツノオトシゴ | |
I KARUDO (暗黒ガス帯) | ||||||||
H SABIA (海底基地) | Indigo | ASP7 | RED MIST (レッドミスト) (赤い霧) | タコ | ||||
6 | J NOEMU (浮遊基地) | (不在) | Rodeo Diver | MX04 | FULLMETAL SHELL (フルメタルシェル) (超金属殻) | タイマイ | ||
K HOROLAIN (浮遊基地) | Boss7 | GG0D | HYPER GREATTHING (ハイパーグレートシング) (壮大な偉大なる者) | マッコウクジラ | ||||
7 | L DARIUS (宇宙空間) | (全中ボス) | Final Interceptor | LC40 FH10 | SUPER ALLOYLANTERN (スーパーアロイランタン) (超絶なる大灯り) GREAT TUSK (グレートタスク) (偉大な牙) | アンコウ セイウチ |
移植版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ダライアスツイン | 2006年5月18日[1] | Windows | タイトー | アイレボ | ダウンロード (i-revo) | - | - | 現在はi-revoサービス終了により Windows(PC)ではプレイ出来ない |
2 | ダライアスツイン | 2010年4月13日 | Wii | タイトー | タイトー | ダウンロード (バーチャルコンソール) | - | - | 2019年1月31日 配信・販売終了 |
3 | ダライアスツイン | 2016年10月12日 | Wii U | タイトー | スクウェア・エニックス | ダウンロード (バーチャルコンソール) | - | - | 2023年3月28日 配信・販売終了 |
4 | ダライアスツイン | 2019年2月28日 | Nintendo Switch | エムツー | タイトー | ゲームカード | - | - | ダライアス コズミックコレクション特装版に収録(SNES版も同時収録) |
音楽
[編集]BGMの作曲は相澤静夫(現・有限会社サウンドウェイブ代表)が、サウンドプログラムをZUNTATA(古川典裕)が担当。なお、Kゾーンのハイパーグレートシング戦のみアーケード版ダライアスのBoss Scene 7が流れる。
本作はスーパーファミコン(SFC)本体発売後の初期にリリースされた作品でもあり、そのような諸般の事情からサウンドはモノラルとなっている。その後、海外でSNES用にリリースされた版ではステレオ音声となっている(上の表に記載したSwitch版『ダライアス コズミックコレクション』移植版には、SFC版とSNES版が両方とも収録されている[2])。
効果音は一部『ダライアスII』(1989年)のものを流用している。
スタッフ
[編集]- エグゼクティブ・プロデューサー:上野崇男
- プロデューサー:西角友宏、高橋章二
- プログラマー:みなみやすたか、おぐらみつお、のぐちじゅんいちろう
- キャラクター・デザイナー:宮永佳祐、川石徹、斎藤慎、わきたよしひろ
- サウンド・エディター:古川典裕、POCHI
- サウンド・ソフトウェア:NAO.NEKO
- ゲーム・チェッカー:坂東清、Y.NAKAMURA
- テクニカル・アドバイザー:古賀友二、鈴木治雄
- スペシャル・サンクス:藤田朗、大郷康隆、しんまたかゆき、DAIGORO
- ゲーム・デザイン:山崎こうじ
- ディレクター:山崎こうじ
評価
[編集]評価 | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計27点(満40点)[4]、ファミリーコンピュータMagazineの読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.7点(満30点)となっている[6]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.9 | 4.0 | 3.5 | 3.9 | 3.9 | 3.5 | 22.7 |
脚注
[編集]- ^ 大久保有規彦 (2006年5月18日). “i-revo、スペースインベーダーなどタイトー4作品とペット育成ゲーム” (日本語). BB Watch. インプレス. 2019年3月13日閲覧。
- ^ 今藤祐馬 (2018年12月10日). “「ダライアス コズミックコレクション」、複数ゲームバージョンの追加収録が決定”. GAME Watch (インプレス) 2018年12月11日閲覧。
- ^ a b c “Darius Twin for SNES (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年9月3日閲覧。
- ^ a b “ダライアスツイン まとめ [スーパーファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年9月3日閲覧。
- ^ “Darius Twin for Wii (2010)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年9月3日閲覧。
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、318頁、雑誌26556-4/15。
- ^ 株式会社QBQ編 『スーパーファミコンクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2017年。ISBN 9784865117097 p96-97
外部リンク
[編集]- タイトー公式サイト「DARIUS.jp」
- DARIUS TWIN - Wiiバーチャルコンソール
- ダライアスツイン DARIUS TWIN - Wii Uバーチャルコンソール
- Darius Twin - MobyGames