中斜里駅
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中斜里駅 | |
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駅舎(2017年5月) | |
なかしゃり Naka-Shari | |
◄B69 清里町 (7.3 km) (4.6 km) 知床斜里 B72► | |
所在地 | 北海道斜里郡斜里町字中斜里83 |
駅番号 | ○B71 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■釧網本線 |
キロ程 | 124.3 km(東釧路起点) |
電報略号 | ナリ[1] |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- | 8人/日 -2014年- |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)11月14日[2] |
備考 | 無人駅 |
中斜里駅(なかしゃりえき)は北海道斜里郡斜里町字中斜里にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅である。駅番号はB71。事務管理コードは▲111615[3]。
本稿では、駅周辺の斜里町字川上111にある、日本貨物鉄道(JR貨物)のコンテナ集配基地の中斜里オフレールステーションについても記述する。
歴史
[編集]- 1929年(昭和4年)11月14日:国鉄の猿澗川駅(さるまがわえき)として開業[4]。一般駅[2]。
- 1950年(昭和25年)9月10日:中斜里駅に改称[5][4]。
- 1958年(昭和33年)8月30日:ホクレン中斜里製糖工場竣工。専用線2782m使用開始。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱を廃止[6]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:専用線発着を除く車扱貨物の取扱を廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる[2]。
- 1988年(昭和63年)3月13日:専用線発着コンテナ貨物の取扱を開始。
- 1997年(平成9年)
- 2002年(平成14年)4月1日:釧網本線の第二種鉄道事業の廃止により、JR貨物中斜里駅廃止。中斜里コンテナセンターが設置される。
- 2006年(平成18年)4月1日:中斜里コンテナセンターを中斜里オフレールステーションに改称。
駅名の由来
[編集]現駅名は斜里駅(現:知床斜里駅)と上斜里駅(現:清里町駅)の間にあることからの名称である[8]。
改称前の駅名である猿澗川は斜里川の支流(現:猿間川)に由来する名称で、アイヌ語に由来するが諸説ある。
知里真志保による『斜里町史地名解』では「サㇽパオマナイ(sar-pa-oma-nay)」(サㇽ〔=斜里[9]〕の・しもに・ある・川)あるいは「サㇽパペッ(sar-pa-pet)」(サㇽの・川しもの・川)という解釈が紹介されており[10]、これについて山田秀三は「この川が斜里川下流に入ることを示したものとされたのだろう[10]」としている。
また、1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』は「サㇽオマペッ(sar-oma-pet)」(葦原・にある・川)によるとする説を掲載している[4][10]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線を有する地上駅。かつては副本線(旅客ホームなし)および貨物ホームを有していた[11]。知床斜里駅管理の無人駅である。
- 待合室(2017年5月)
- ホーム(2017年5月)
- 駅名標(2017年5月)
中斜里オフレールステーション
[編集]中斜里オフレールステーション(略称:中斜里ORS)は、JR貨物のコンテナ集配基地である。ここでは12フィートコンテナのみを取り扱っており、貨物列車の代替のトラック便が釧路貨物駅との間に1日2往復設定されている。
かつて中斜里駅は、ホクレン中斜里製糖工場の専用線を発着する、東鹿越駅発送の石灰石、西港駅発送の石油(1996年まで)、製品積載のコンテナなどの貨物を取り扱っていたが、1997年(平成9年)3月以降、中斜里駅は貨物列車の発着のない自動車代行駅となり、専用線は廃止された。その後2002年(平成14年)4月に当駅までのJR貨物の第二種鉄道事業が廃止になったためJR貨物中斜里駅は廃止され、中斜里コンテナセンターが設置された。中斜里コンテナセンターは2006年(平成18年)4月に現在の名称に改称した。
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1978年(昭和53年) | 99 | [12] | |||
2016年(平成28年) | 6.2 | [JR北 1] | |||
2017年(平成29年) | 6.8 | [JR北 2] | |||
2018年(平成30年) | 6.6 | [JR北 3] | |||
2019年(令和元年) | 6.8 | [JR北 4] | |||
2020年(令和 | 2年)6.0 | [JR北 5] | |||
2021年(令和 | 3年)6.4 | [JR北 6] | |||
2022年(令和 | 4年)6.6 | [JR北 7] | |||
2023年(令和 | 5年)7.4 | [JR北 8] |
駅周辺
[編集]北海道道沿いを中心に中斜里の集落が広がる。
- 北海道道827号越川中斜里停車場線、北海道道945号豊里中斜里停車場線
- 中斜里郵便局
- 日本通運北見支店斜里営業支店
- ホクレン中斜里製糖工場
- 北海道道1000号富士川上線
- 斜里警察署中斜里駐在所
隣の駅
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、139頁。ISBN 4-09-395401-1。
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、925頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236 。2023年4月2日閲覧。
- ^ a b c 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、164頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 大蔵省印刷局, ed (1950‐08-30). “日本国有鉄道公示 第194号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (7091) .
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 113
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 186
- ^ 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 131. ISBN 4-89391-549-5
- ^ 「サㇽ(sar)」は本来ヨシを表すアイヌ語であるが、ここでは地名としての「斜里」のアイヌ語名。以下同様。斜里町#町名の由来、斜里川#名称の由来も参照。
- ^ a b c 山田秀三 (2018-11-30). 北海道の地名. アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻 (2 ed.). 浦安市: 草風館. p. 218. ISBN 978-4-88323-114-0
- ^ 『北海道 釧網本線』 p. 81
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、914頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ 下り順に記載。路線は清里町駅方の東釧路駅が起点。
JR北海道
[編集]- ^ 「釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブ 。2017年12月10日閲覧。
- ^ 「釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ 。2018年8月19日閲覧。
- ^ “釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。
参考文献
[編集]- グループ169.1『北海道 釧網本線』(1999年)
- 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 中斜里|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company