鱒浦駅
ウィキペディアから無料の百科事典
鱒浦駅 | |
---|---|
駅舎(2021年5月) | |
ますうら Masuura | |
◄B79 桂台 (4.8 km) (2.5 km) 藻琴 B77► | |
所在地 | 北海道網走市字鱒浦104-1 |
駅番号 | ○B78 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■釧網本線 |
キロ程 | 6.8 km(網走起点) |
電報略号 | スマ[1] |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- | 16人/日 -2014年- |
開業年月日 | 1924年(大正13年)11月15日 |
備考 | 無人駅 |
鱒浦駅(ますうらえき)は、北海道網走市字鱒浦104-1にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅である。駅番号はB78。事務管理コードは▲111621[2]
歴史
[編集]- 1924年(大正13年)11月15日:国有鉄道の駅として開業[3][4]。一般駅。
- 1932年(昭和7年)12月1日:当駅 - 網走間線路付け替え(網走駅移転)により網走駅との駅間営業キロを改キロ[5]。
- 1960年(昭和35年)10月25日:貨物・荷物取扱い廃止[6]。
- 1963年(昭和38年)4月1日:業務委託化[7]。
- 1966年(昭和41年)9月1日:無人化[8]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[5]。
- 2015年(平成27年)1月5日:駅舎改築工事完了[9]。
- 旧駅舎(2009年4月)
- 旧駅舎待合室(2009年4月)
- 工事期間中の新旧駅舎併存時(2014年12月)
駅名の由来
[編集]1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では由来を次のように紹介している[4]。
なお、かつて当地に存在した網走郡勇仁(いさに)村の名称や、現在も当駅付近を流れる勇仁川の名称はアイヌ語の「イチャヌニ(ichan-un-i)」(鮭鱒の産卵場・ある・もの〔川〕)に由来している[10]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線をもつ地上駅。知床斜里駅管理の無人駅である。当駅以南が釧路支社管轄であり、以北の桂台駅および網走駅は旭川支社が管轄する。
2014年(平成26年)12月より、利用者数に合わせ規模を縮小した延床面積約10平方メートルの新駅舎を旧駅舎の線路側に建設。2015年(平成27年)1月5日に工事が完了した。旧駅舎は工事完了に先立つ2014年(平成26年)12月16日に解体された[9][11]。
- ホーム(2021年5月)
- 待合室内部(2021年5月)
- 駅名標(2021年5月)
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1978年(昭和53年) | 17 | [12] | |||
2016年(平成28年) | 8.4 | [JR北 1] | |||
2017年(平成29年) | 7.8 | [JR北 2] | |||
2018年(平成30年) | 6.0 | [JR北 3] | |||
2019年(令和元年) | 7.0 | [JR北 4] | |||
2020年(令和 | 2年)7.4 | [JR北 5] | |||
2021年(令和 | 3年)8.0 | [JR北 6] | |||
2022年(令和 | 4年)8.6 | [JR北 7] | |||
2023年(令和 | 5年)7.8 | [JR北 8] |
駅周辺
[編集]駅周辺は漁業の小さな集落やドライブインしかないが、丘の上に住宅街が広がる。ホームからオホーツク海を眺めることができ、1966年(昭和41年)から1996年(平成8年)まで附近に海水浴場が開設され利用客で賑わっていた[13][9]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、140頁。ISBN 4-09-395401-1。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、247頁。doi:10.11501/1873236 。2023年4月2日閲覧。
- ^ 内閣印刷局, ed (1924-11-11). “鉄道省告示 第218号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (3666) .
- ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、166頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、926頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 95
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 97
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 99
- ^ a b c “旧鱒浦駅舎とお別れ 建て替えで取り壊し”. 北海道新聞朝刊 (2015年1月6日). オホーツク版 p. 18網走・美幌面。(どうしん電子版による当該記事 - 要会員登録)
- ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ “さようなら “鱒浦の一風景” JR釧網本線・鱒浦駅の駅舎解体”. 経済の伝書鳩 (2015年1月7日). 網走面。(ホームページによる当該記事)
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、916頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』北海道新聞社、2008年、311頁。ISBN 978-4-89453-464-3。
- ^ “鱒浦駅前”. NAVITIME. 2019年9月2日閲覧。
- ^ 下り順に記載。路線は藻琴駅方の東釧路駅が起点。
JR北海道
[編集]- ^ 「釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブ 。2017年12月10日閲覧。
- ^ 「釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ 。2018年8月19日閲覧。
- ^ “釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。
参考文献
[編集]- 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』2001年。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 鱒浦|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company