小島武仁
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ゲーム理論 | |
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生誕 | 1979年8月28日(45歳) |
国籍 | 日本 |
研究機関 | 東京大学 |
研究分野 | 経済学、ゲーム理論 |
母校 | 東京大学 ハーバード大学 |
学位 | Ph.D. |
博士課程 指導教員 | アルヴィン・ロス |
影響を 受けた人物 | 松井彰彦 |
受賞 | 東京大学経済学部大内兵衛賞(2003年)(最優秀卒業論文賞)[1] 日本学術振興会賞(2018年) 日本学士院学術奨励賞(2019年) 中原賞(2021年) |
小島 武仁(こじま ふひと、1979年〈昭和54年〉8月28日[2] - )は、日本の研究者。ハーバード大学Ph.D.(経済学専攻)[3]。元スタンフォード大学大学経済学部教授[3]。現東京大学大学院経済学研究科教授[3][1]。専門は経済学、ゲーム理論、マーケットデザイン[3]。
来歴
[編集]1979年東京都生まれ[1]。筑波大学附属駒場高校を卒業後、東京大学理科一類に進学。入学当初は数学者を志していたが、周囲の数学者志望の東大生に圧倒されて挫折し[4]、1年間留年[4][注 1]。途方に暮れていた時期に友人から借りた経済学の教科書がきっかけとなり、経済学部への進学を決めた[4]。東京大学時代は松井彰彦ゼミに所属[4][注 2]。2003年東京大学経済学部卒業、最優秀卒業論文に与えられる大内兵衛賞を受賞し、卒業生総代となった[1]。東京大学卒業後はハーバード大学経済学部に留学し、2008年には同大よりPh.D.(博士号)を取得[1]。その後、イェール大学コウルズ財団研究員を経て[5]、2009年からスタンフォード大学助教 (英: Assistant Professor)、2013年7月より准教授(英: Associate Professor)、2019年から大学経済学部教授となり、2020年から現在は東京大学教授を務めている[3][1]。留学のために渡米して以降は、国際的な査読論文誌American Economic Review、Econometrica、en:Journal of Economic Theory、en:Games and Economic Behaviorなどに続々と論文を公刊し、2012年にスタンフォード大学でテニュアを獲得[1]。2013年には、アルフレッド・P・スローン財団のスローン・リサーチフェローにも選出される[1]。妻は学者で[6]、子供が二人いる[7]。日本経済学会の2021年度中原賞を受賞。
2021年2月現在「経済五大誌」と呼ばれるトップジャーナル(AER, Econometrica, JPE, QJE, REStud)に9編の論文(コメント論文を入れれば12本)が採録されている。この記録は日本人の経済学者の中ではトップレベルとされる[8]。
年譜
[編集]- 2003年 東京大学経済学部 卒業
- 2008年
- 2009年 スタンフォード大学 助教[5]
- 2013年 スタンフォード大学 准教授[5]、
- 2019年 スタンフォード大学 教授[5]
- 2020年
- 東京大学 教授
- 東京大学マーケットデザインセンター (UTMD) 所長
著書
[編集]- Risk-Dominance and Perfect Foresight Dynamics in N-Player Games (2006), Journal of Economic Theory 128, pp. 255-273
- Stability and Instability of the Unbeatable Strategy in Dynamic Processes (2006), International Journal of Economic Theory 2, pp. 41-54. (2006 IJET Lionel W. McKenzie Prize)
- p-Dominance and Perfect Foresight Dynamics (2008), with Satoru Takahashi, Journal of Economic Behavior and Organization 68, pp. 689-701
- Incentives and Stability in Large Two-Sided Matching Markets (2009), with Parag A. Pathak, American Economic Review 99, pp. 608-27
- Incentives in the Probabilistic Serial Mechanism (2010), with Mihai Manea, Journal of Economic Theory 145, pp. 106-123
- Asymptotic Equivalence of Probabilistic Serial and Random Priority Mechanisms (2010), with Yeon‐Koo Che, Econometrica 78 (5), pp. 1625-1672. doi:10.3982/ECTA8354
- Designing Random Allocation Mechanisms: Theory and Applications (2013), with Eric Budish, Yeon-Koo Che, and Paul Milgrom, American Economic Review 103, pp. 585-623.
- Matching with Couples: Stability and Incentives in Large Markets (2013), with Parag A. Pathak and Alvin E. Roth, Quarterly Journal of Economics 128 (4), pp. 1585-1632. doi:10.1093/qje/qjt019
- Efficient Matching Under Distributional Constraints: Theory and Applications (2015), with Yuichiro Kamada, American Economic Review 105 (1), pp. 67-99. doi:10.1257/aer.20101552
- Recent Developments in Matching with Constraints (2017), with Yuichiro Kamada, American Economic Review 107 (5), pp. 200-204. doi: 10.1257/aer.p20171047
- Designing Matching Mechanisms under General Distributional Constraints (2017), with Masahiro Goto, Ryoji Kurata, Akihisa Tamura, Makoto Yokoo, American Economic Journal: Microeconomics 9 (2), pp. 226-262. doi: 10.1257/mic.20160124
- Stable Matching in Large Economies (2019), with Yeon‐Koo Che and Jinwoo Kim, Econometrica 87 (1), pp. 65-110. doi:10.3982/ECTA13547
- Job Matching under Constraints (2020), with Ning Sun and Ning Neil Yu, American Economic Review 110 (9), pp. 2935-47. doi:10.1257/aer.20190780
受賞
[編集]<出典:[9]>
- Hayek Fund for Scholars, Institute of Humane Studies(2006年12月)
- International Journal of Economic Theory Lionel W. McKenzie Prize(2007年2月)
- American Economic Review Excellence in Refereeing Award(2007, 2010, 2014, 2016, 2017)
- VCASI Fellow(2008-)
- Inaugural Ken-ichi Miyazawa Memorial Award(2010年)
- Sloan Research Fellow(2013-2015年)
- SIEPR Faculty Fellow(2013-2014年)
- Economic Theory Fellow(2015-)
- Social Choice and Welfare Prize(2016年)
- Review of Economic Studies Excellence in Refereeing Award(2016, 2017, 2019年)
- Japan Society for the Promotion of Science Prize(2018年)
- Enjoji Jiro Memorial Prize(2018年)
- Japan Academy Academic Award(2019年)
- Japanese Economic Association Nakahara Prize(2021年)
- Fellow of the Econometric Society(2021-)
- Council Member of the Game Theory Society(2021-)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h 「求む、ガリ勉!」アメリカの大学のやり方(筆者経歴部分より) - 東洋経済オンライン (2013年5月29日)
- ^ 東大生があこがれる“伝説の先輩”の考え方 ハーバード、イェール、スタンフォード、若き経済学者のアメリカ - 東洋経済ONLINE、2014年6月4日
- ^ a b c d e “東京大学大学院経済学研究科・経済学部”. 東京大学大学院経済学研究科・経済学部. 2023年5月1日閲覧。
- ^ a b c d 若者を集めたくば「中二の心」をとらえよ!:数学界の有名人たちがカッコよかったので、僕は初め数学者志望だった。(東洋経済ONLINEの連載「スタンフォードの研究室から」)
- ^ a b c d e “CURRICULUM VITAE” (PDF) (英語). 2020年6月閲覧。
- ^ “ニュースレターかけはしvol.28” (PDF). 2016年4月閲覧。
- ^ “源流の人 第10回 ◇ 小島武仁 (経済学者/東京大学教授)”. 小説丸. 小学館 (2021年2月22日). 2022年11月27日閲覧。
- ^ “国内の経済学者 - Economists Japan”. sites.google.com. 2020年8月19日閲覧。
- ^ “Fuhito Kojima”. Fuhito Kojima. 2024年8月14日閲覧。
関連項目
[編集]- アルヴィン・ロス - ハーバード大学留学時代の指導教官。
- 松井彰彦 - 東京大学経済学部時代の指導教官。小島が経済学を志す契機となった教科書の著者。
- 安田洋祐 - 高校時代の同級生であり、共著論文がある。
- 鎌田雄一郎 - ハーバード大学の後輩。多数の共著論文がある。
外部リンク
[編集]- Fuhito Kojima - 公式サイト
- ファカルティ Fuhito Kojima - スタンフォード大学
- 小島武仁のプロフィール - LIBERARY(リベラリー)
- Fuhito Kojima (@fkojima79) - X(旧Twitter)