金宰範
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獲得メダル | ||
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金宰範 | ||
大韓民国 | ||
柔道 | ||
オリンピック | ||
金 | 2012 ロンドン | 81kg級 |
銀 | 2008 北京 | 81kg級 |
世界柔道選手権大会 | ||
金 | 2010 東京 | 81kg級 |
金 | 2011 パリ | 81kg級 |
銅 | 2009 ロッテルダム | 81kg級 |
ワールドマスターズ | ||
金 | 2010 水原 | 81kg級 |
グランドスラム | ||
金 | 2011 パリ | 81kg級 |
金 | 2012 東京 | 81kg級 |
銀 | 2009 パリ | 81kg級 |
銀 | 2009 東京 | 81kg級 |
銅 | 2014 パリ | 81kg級 |
アジア大会 | ||
金 | 2010 広州 | 81kg級 |
金 | 2014 仁川 | 81kg級 |
ユニバーシアード | ||
銀 | 2007 バンコク | 73kg級 |
世界ジュニア | ||
金 | 2004 ブダペスト | 73kg級 |
金 宰範(キム・ジェボム、朝: 김재범、英: Kim Jae-Bum、1985年1月25日 - )は、大韓民国・慶尚北道金泉市出身の柔道家。身長180cm[1]。階級は81kg級。韓国馬事会所属[2]。
経歴
[編集]敬虔なクリスチャンであり、試合の前には両手を掲げて神に祈りを捧げ、試合に勝つと同じように両手を掲げて叫び、主に勝利を伝えるという。 先手攻撃を延々と続ける柔道スタイルや、驚異的なスタミナから、「体力王」の異名をとった。
2004年ブダペストで開催された世界ジュニア柔道選手権73kg級で金メダルを獲得[2]。
李元熹、王己春らと共に韓国73kg級のビッグスリーと呼ばれていたが、2008年に81kg級に転向[2]。北京オリンピックの代表の座を獲得し、決勝でドイツのオーレ・ビショフの前に敗れたものの銀メダルを獲得した[1]。
2010年、ワールドマスターズ、世界選手権、アジア大会と立て続けに金メダルを獲得した[2]。
2011年はグランドスラム・パリを制するも、グランドスラム・モスクワでは準々決勝でドイツのスヴェン・マレシュを相手に有効2つをリードしながら、残り2秒のところで組み手を嫌がり小走りに逃げたとして指導1を受け、さらには残り2秒も同じ行為を繰り返したために、柔道精神に反する行為として前代未聞の反則負けとなった。その判定に納得いかないのか、暫く畳の上にとどまって抗議の意を示した[3]。パリ世界選手権では前年に続いて2連覇を達成した[4]。
2012年7月のロンドンオリンピックでは前回のオリンピック決勝で敗れたビショフと対戦して勝利し金メダルを獲得している[1]。なおこの時、前年以来悩まされていた右肩の骨折を含め、右手薬指の靭帯切断、右膝捻挫等、数ヶ所の負傷に見舞われていた。試合ごとに鎮痛剤を打たなければまともに戦うこともできない状態だったという。本人は後に、「主が、あなたを用いると約束して下さった 右半身が死んでいても、何も恐れてはいませんでした」と語った。
2014年9月に地元韓国の仁川で開催されたアジア大会では2連覇を果たしたが[5]、2015年8月の世界選手権では初戦でポルトガルの選手に一本負けを喫した[2]。
2016年5月にはケガなどの影響もあって引退を表明した[6]。
主な戦績
[編集]73kg級での戦績
- 2004年 - 世界ジュニア 優勝
- 2004年 - 韓国国際 2位
- 2005年 - アジア選手権 優勝
- 2005年 - 韓国国際 優勝
- 2006年 - オーストリア国際 優勝
- 2007年 - ユニバーシアード 2位
81kg級での戦績
- 2008年 - ドイツ国際 優勝
- 2008年 - アジア選手権 優勝
- 2008年 - 北京オリンピック 2位
- 2009年 - グランドスラム・パリ 2位
- 2009年 - アジア選手権 優勝
- 2009年 - 世界選手権 3位
- 2009年 - ワールドカップ・スウォン 優勝
- 2009年 - グランドスラム・東京 2位
- 2010年 - ワールドマスターズ 優勝
- 2010年 - グランプリ・デュッセルドルフ 優勝
- 2010年 - ワールドカップ・プラハ 優勝
- 2010年 - ワールドカップ・ウランバートル 優勝
- 2010年 - 世界選手権 優勝
- 2010年 - ワールドカップ・アルマトイ 2位
- 2010年 - アジア大会 優勝
- 2010年 - ワールドカップ・スウォン 優勝
- 2011年 - グランドスラム・パリ 優勝
- 2011年 - アジア選手権 個人戦 優勝 団体戦 優勝
- 2011年 - グランドスラム・モスクワ 5位
- 2011年 - 世界選手権 優勝
- 2012年 - アジア選手権 個人戦 優勝 団体戦 優勝
- 2012年 - ロンドンオリンピック 優勝
- 2012年 - グランドスラム・東京 優勝
- 2013年 - グランプリ・デュッセルドルフ 3位
- 2013年 - グランプリ・チェジュ 優勝
- 2014年 - グランドスラム・パリ 3位
- 2014年 - アジア大会 個人戦 優勝 団体戦 優勝
- 2014年 - グランプリ・チェジュ 優勝
- 2014年 - グランドスラム・東京 5位
- 2015年 - ヨーロッパオープン・ソフィア 優勝
- 2015年 - ヨーロッパオープン・ローマ 3位
- 2015年 - アジア選手権 個人戦 2位 団体戦 3位
- 2016年 - グランプリ・サムスン 5位
(出典[2]、JudoInside.com)
出演映像
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c Kim Jae-Beom Biography and Olympic Results[リンク切れ]Archived 2020年4月17日, at the Wayback Machine.
- ^ a b c d e f profile
- ^ “Moscow Debut is Golden for Maresch”. 2011年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月27日閲覧。
- ^ 柔道:金宰範、男子81キロ級で金=世界選手権[リンク切れ],朝鮮日報,2011年8月27日
- ^ Asian Games 2014
- ^ 柔道:ロンドン金「一本勝ち男」金宰範が引退
- ^ Invincible Youth 2 (청춘불패 2) - Ep.38: with National Judo Champions. YouTube (朝鮮語、英語字幕). KBS Worldチャンネル. 15 May 2014. 2020年7月11日閲覧。
外部リンク
[編集]- 金宰範 - JudoInside.com のプロフィール