静かなる男
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静かなる男 | |
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The Quiet Man | |
監督 | ジョン・フォード |
脚本 | フランク・S・ニュージェント |
原作 | モーリス・ウォルシュ |
製作 | ジョン・フォード メリアン・C・クーパー |
出演者 | ジョン・ウェイン モーリン・オハラ バリー・フィッツジェラルド ワード・ボンド ヴィクター・マクラグレン |
音楽 | ヴィクター・ヤング |
撮影 | ウィントン・C・ホック |
編集 | ジャック・マレー |
製作会社 |
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配給 | リパブリック・ピクチャーズ リパブリック/ニッポンシネマコーポレーション |
公開 | 1952年6月17日 1952年8月14日 1953年3月3日 |
上映時間 | 129分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | 1,750,000ドル |
興行収入 | 3,800,000ドル(北米) 10,600,000ドル(世界) |
配給収入 | 1億627万円[1] |
『静かなる男』(しずかなるおとこ、原題: The Quiet Man)は、1952年に公開されたアメリカ映画。
概要
[編集]監督ジョン・フォード、主演ジョン・ウェインのコンビによる名作人情喜劇。アメリカを離れて自分のルーツであるアイルランドに移り住む主人公ショーン・ソーントンには、アイルランド移民の子であるジョン・フォード自身の郷愁がこめられている。ヴィクター・ヤングの音楽と、ロケーションによる詩情豊かなアイルランドの大自然もみどころである。撮影はアイルランド西部、ゴールウェイ県とメイヨー県の境にあり、コリブ湖やアッシュフォード城も近くにあるコングの村で行われた。
アカデミー賞(第25回)には7部門でノミネートし、うち監督賞、カラー撮影賞の2部門を受賞した。作品賞でも本命「真昼の決闘」に次ぐ対抗作と見なされたが、有力2作の間隙をぬう形で「地上最大のショウ」が受賞する結果になった。
ストーリー
[編集]アイルランド系アメリカ人の青年ショーン(ジョン・ウェイン)は、生まれ故郷であり幼少期をすごした、アイルランドの小さな村イニスフリーを訪ね、居を構える。最初は奇妙がられていたものの、誠実で逞しく気のいい青年は、たちまち街の人々の人気者となる。
ショーンはやがて隣のダナハー家の勝気な村娘メアリー・ケイト(モーリン・オハラ)と恋仲になる。しかし粗暴でひねくれ者の兄レッド・ウィル(ヴィクター・マクラグレン)はショーンを気に入らず、二人が結婚した後も持参金を持たせなかった。それはアイルランドの風習では恥に値することであったが、アメリカ育ちのショーンには理解できない。
メアリー・ケイトに背中を押され、とにかくも説得を試みようとするショーンをレッド・ウィルは挑発し、決闘をもちかける。しかしショーンは拒絶する。ショーンはかつてアメリカでプロボクサーをしていた頃、試合で相手を殴り殺してしまったことがあり、二度と金のために暴力は振るわないと誓っていたのだ。
しかしそれは、やはりアイルランドの気質からは外れたものであり、愛しながらも夫の臆病さを恥じたメアリー・ケイトは、とうとう新居を出ていってしまう。
これ以上彼女に恥をかかせるな、という友人らの忠告に、いよいよ覚悟を決めたショーンは、メアリー・ケイトを力ずくで連れ戻し、レッド・ウィルと決闘する。街中の人々が取り囲み、やんやと騒ぎたてる中で、男2人の激しい殴り合いが続く…。
その晩、拳で理解しあった2人は、肩を組んでメアリー・ケイトの待つ新居へ戻り、黒ビールで乾杯するのであった。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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フジテレビ版 | VOD版 | ||
ショーン・ソーントン | ジョン・ウェイン | 小林昭二 | 堀内賢雄 |
メアリー・ケイト・ダナハー | モーリン・オハラ | 寺島信子 | 魏涼子 |
ミケリーン・オグ・フリン | バリー・フィッツジェラルド | 永井一郎 | 魚建 |
ピーター・ロナガン牧師 | ワード・ボンド | 大宮悌二 | 沢木郁也 |
"レッド"・ウィル・ダナハー | ヴィクター・マクラグレン | 雨森雅司 | 廣田行生 |
サラ・ティラン | ミルドレッド・ナトウィック | 日野由利加 | |
ダン・トビン | フランシス・フォード | 真木駿一 | |
エリザベス・プレイフェア夫人 | アイリーン・クロウ | ||
シリル・プレイフェア牧師 | アーサー・シールズ | ||
オーウェン・グリン | シーン・マクローリー | ||
イグナティウス・フィーニー | ジャック・マッゴーラン | 八代駿 | |
ダーモット・フェイ | ケン・カーティス[2] | 大西弘祐 | |
その他 | — | 豊富満 喜代原まり 高坂宙 岡井カツノリ 窪田吾朗 宮崎敦吉 小若和郁那 松川央樹 | |
演出 | 高橋正浩 | ||
翻訳 | 税田春介 | ||
制作 | ニュージャパンフィルム |
主な受賞歴
[編集]アカデミー賞
[編集]- 受賞
- アカデミー監督賞 - ジョン・フォード
- アカデミー撮影賞 (カラー部門) - ウィントン・C・ホック、アーチー・スタウト
- ノミネート
- アカデミー作品賞 - ジョン・フォード、メリアン・C・クーパー
- アカデミー助演男優賞 - ヴィクター・マクラグレン
- アカデミー美術賞 (カラー部門) - フランク・ホテリング、ジョン・マッカーシー・ジュニア、チャールズ・S・トンプソン
- アカデミー録音賞 - ダニエル・J・ブルームバーグ
ゴールデングローブ賞
[編集]脚注
[編集]- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)105頁
- ^ ノンクレジット
- ^ “静かなる男[HDレストア版]”. スター・チャンネル. 2017年8月1日閲覧。