フェデックス
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | NYSE: FDX |
本社所在地 | アメリカ合衆国 テネシー州メンフィス市 北緯35度6分20.9秒 西経89度51分32.8秒 / 北緯35.105806度 西経89.859111度座標: 北緯35度6分20.9秒 西経89度51分32.8秒 / 北緯35.105806度 西経89.859111度 |
設立 | 1971年 |
業種 | 空運業 |
法人番号 | 8700150003055 |
事業内容 | 各種運送 |
代表者 | フレッド・スミス(会長兼CEO) |
従業員数 | 547,000名(2022年5月) |
外部リンク | fedex.com |
フェデックス・コーポレーション(FedEx Corporation)は、空路や地上で、重量貨物やドキュメントなどの物流サービスを提供する世界最大手の会社である。
世界220の国と地域で取り扱いを行っている。
歴史
[編集]1971年、アメリカ合衆国アーカンソー州リトルロックで、元アメリカ合衆国海兵隊大尉のフレッド・スミス(Frederick Wallace "Fred" Smith)によって、フェデラルエクスプレスコーポレーション(Federal Express Corporation)として設立された。
創業者のフレッド・スミスが、イェール大学の経済学のクラスでハブ・アンド・スポークシステムの原案をレポートとして提出したとき、教授からC(日本の大学では「可」相当)と評価された。しかし、そのハブ・アンド・スポークシステムこそが、アメリカの広大な国土のほぼ全域でオーバーナイトデリバリー(翌朝配達)を可能にした。このレポートは、現在もフェデックスの本社に飾られている。
1973年、テネシー州メンフィスのメンフィス国際空港に拠点を移し、ダッソー ファルコン20を使った米国主要25都市への翌日配達サービスを開始。1978年の航空規制緩和法により、サービスエリアを急速に拡大した。
1989年、国際貨物航空会社フライング・タイガー・ラインを買収。1998年1月、RPS、ロバーツ・エクスプレス(Roberts Express)、バイキング運送(Viking Flight)およびカリバー・ロジステックス(Caliber Logistics)の各会社を子会社に持つコルバー・システム社(Caliber System, Inc.)を買収。続いてアメリカン・フライトウェイズ(American Flightways)を買収。各社の統合後は、フェデックス(FDX Corporation)として知られるようになる。2000年にFedEx Corporationに商号変更。
2000年に、映画キャスト・アウェイの中でトム・ハンクス演じる主人公がフェデックスの社員として登場し、劇中には会長のフレッド・スミスも本人役で出演している。
2004年2月、書類のコピーおよびプリント・サービスを提供する1,200店舗を持つアメリカのチェーン店「キンコーズ」(Kinko's)を24億ドルで買収。
2008年、翌年行われる第43回スーパーボウルの広告宣伝から撤退、世界的な不況のため広告費を見直すことが撤退理由として発表された[1]。
2016年5月、オランダの国際物流大手・TNT Express を44億ユーロで買収し子会社化した。
2019年、米中貿易戦争のあおりを受け、多数の貨物を毎日監視する「理不尽な負担」を強いられているとして、アメリカ合衆国商務省を相手取り連邦地方裁判所に訴えを起こした。フレッド・スミスは、インタビューで「1日に約1,500万個もの貨物を扱うにもかかわらず、(アメリカ合衆国連邦政府の輸出規制に)1つでも違反があれば1個あたり25万ドルの罰金を科せられる」状態であると語っている[2]。
主要な競争相手は、DHL、UPSおよび各国郵便公社、会社(USPS、カナダ郵便公社、ロイヤルメール、JP日本郵便など)である。
運用ユニットとロゴ
[編集]フェデックスは、複数の運用部門として組織化されており、それぞれが自身のロゴを持っている。いずれのロゴも、Fedは紫色である。Ex はそれぞれの部門によって別々の色が使われる。会社としてのロゴは灰色の Ex を使用している。もともとのフェデックスのロゴは橙色の Ex を用いていたが、それは現在フェデックス・エクスプレスのロゴとして使われている。また、Eとxの間の空白には右向きの矢印(→)を隠し絵的に見出すことができる。ロゴをデザインしたのは、当時ランドーアソシエイツに勤めていたリンドン・リーダー(Lindon Leader)[3]。矢印を配置するため、UniversとFuturaの特徴を併せ持った独自の書体をデザインした[4]。なお、どのロゴでも「e」と「d」の下の丸み部分がベースライン(「F」や「E」の下端を結ぶ線)よりわずかに下に出ているが、これは上下に丸みを持つ文字とそうでない文字の大きさのバランスを視覚的に揃えるための一般的な手法で、FedExに特有というわけではない(英語版Wikipediaの「en:Baseline (typography)」参照)。
- フェデックス・エクスプレス(FedEx Express) - フェデックス・エクスプレス社は、フェデックス本社の貨物航空部門子会社として、フェデックス・ブランドの下で貨物航空機(カーゴ機)の運行を担当する。
- フェデックス・フリート(FedEx Freight)
- カリビアン輸送サービス(Caribbean Transport Services)- 2003年まで、フェデックス・トレード・ネットワークの一部。
- フェデックス・グランド(FedEx Ground)
- フェデックス・ホーム・デリバリー(FedEx Home Delivery)- フェデックス・グランドの1部門。
- フェデックス・スマートポスト(FedEx SmartPost)
- フェデックス・カスタム・クリティカル(FedEx Custom Critical)
- パスポート輸送(Passport Transport)
- フェデックス・トレード・ネットワークス(FedEx Trade Networks)
- フェデックス・サービス(FedEx Services)
- フェデックス・オフィス(FedEx Office) - 旧フェデックス・キンコーズ、日本の「フェデックス キンコーズ(FedEx Kinko's)」は2012年にコニカミノルタビジネステクノロジーズに売却され、キンコーズ・ジャパン株式会社に商号変更。
命名権と冠イベント
[編集]アメリカ合衆国のメリーランド州ランドーバー郊外にあるNFLワシントン・レッドスキンズの本拠地スタジアム「ジャック・ケント・クック・スタジアム」の命名権を、フェデックスが1999年11月に取得し、スタジアム名が「フェデックスフィールド」となった。また、同国テネシー州メンフィス市中心部に2004年オープンしたフェデックスフォーラムは、NBAメンフィス・グリズリーズとメンフィス大学男子バスケットボールチームの本拠地となっている。
フェデックス・セントジュード・クラシックは、メンフィス市で毎年6〜7月に開催されていた世界ゴルフ選手権のひとつである。1986年からフェデックスがスポンサーを務めているが、2007年からはスタンフォード・フィナンシャル・グループが新スポンサーとなり、フェデックスはスポンサーを降りる予定になっていた。その代わりに年間チャンピオンシップシリーズのフェデックスカップのスポンサーになった。2011年にはセントジュード・クラシックのスポンサーに復帰している。2019年からブリヂストン招待選手権の代わりに世界ゴルフ選手権の1戦として開催、大会名もフェデックス・セントジュード・インビテーショナルに変更される。更に2022年よりフェデックスプレーオフ第一戦としてザ・ノーザントラストに代わってフェデックス・セントジュード選手権として開催。
サッカーではUEFAチャンピオンズリーグの公式スポンサーとして2021/2022シーズンから務めている。(2018/2019〜2020/2021シーズンまではUEFAヨーロッパリーグの公式スポンサーを務めていた。※2015/16〜2017/18までのメインスポンサーを含む)
日本法人は、長野県塩尻市の塩尻営業所に社会人野球チームの本拠地登録をしており、都市対抗野球出場を目指して北信越代表として挑戦している(FedEx硬式野球部)。
フェデラルエクスプレス ジャパン
[編集]フェデラルエクスプレス ジャパン合同会社(英: Federal Express Japan GK)は、千葉県千葉市美浜区中瀬のワールドビジネスガーデン マリブウエストに本社を置く、フェデックスの日本法人である。
本社が入居するワールドビジネスガーデン マリブウエスト(右) | |
種類 | 合同会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 日本 〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目6番地1 ワールドビジネスガーデン マリブウエスト |
設立 | 1984年8月 |
業種 | 国際航空貨物取扱業 航空運送業 通関業 倉庫業 |
法人番号 | 5040001008612 |
事業内容 | 国際航空貨物取扱 |
代表者 | 氏家正道(代表取締役社長) |
外部リンク | https://www.fedex.com/ja-jp/home.html |
概要
[編集]日本国内における貨物の配達は、フェデックスの営業所が直轄している地域は直接配達するほか、2015年12月以降は30kg以下の貨物に限り日本郵便が行う[5]。2015年12月以前は営業所直轄地域を除き主にセイノースーパーエクスプレス(沖縄県のみ日本通運)が行っていた[6]。
2003年 - 2004年には、水素・燃料電池自動車実証プロジェクト(JHFC)の一環としてゼネラルモーターズから燃料電池自動車"Hydrogen 3"(オペル・ザフィーラがベース)を借り受け、東京都江東区の有明営業所で配送車として使用していた。
沿革
[編集]- 1984年8月2日 - 日本法人が設立[7]。
- 2014年4月1日 - 関西国際空港内に北太平洋地区ハブ(延床面積 3万9,500 m²、貨物仕分能力1時間当たり約9,000個)を開設[8][9][10]。
- 2016年12月1日 - フェデラルエクスプレスジャパン株式会社からフェデラルエクスプレスジャパン合同会社に組織変更[11]。
- 2020年10月1日 - ティエヌティエクスプレス合同会社より資産・負債を含む業務を譲受した(当面の間は「TNTエクスプレス」の名称を継続使用する方針)。
航空事故、事件
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “フェデックスがスーパーボウルの広告から撤退”. MSN産経ニュース. (2008年12月24日). オリジナルの2009年2月18日時点におけるアーカイブ。 2022年9月30日閲覧。
- ^ “フェデックス、米政府を提訴 ファーウェイ禁輸「理不尽な負担」”. 日本経済新聞 (2019年6月26日). 2019年6月25日閲覧。
- ^ Lindon Leader, Federal Express Corporation, leader creative 2012年12月9日閲覧。
- ^ Lindon Leader (16 November 2004). "The Man Behind the FedEx Logo" (Interview). Interviewed by Steven. The Sneeze.
- ^ “フェデックス、日本郵便との協力体制による 輸入貨物の配送サービスを開始”. FedEx 日本 (2015年12月21日). 2016年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月20日閲覧。
- ^ 直接集配地域外エリアにおける業務委託提携会社変更のお知らせ(2009年8月1日)
- ^ “法人プロフィール”. デジタル庁 経済産業省. 2024年9月27日閲覧。
- ^ “関空の米フェデックス貨物拠点で起工式 来年春操業”. MSN産経west. (2013年1月17日). オリジナルの2013年1月17日時点におけるアーカイブ。 2022年9月30日閲覧。
- ^ “フェデックス、関空の北太平洋地区ハブを稼働”. FlyTeam (2014年4月9日). 2022年9月30日閲覧。
- ^ “フェデックス、北太平洋地区ハブを関西国際空港に開設”. フェデックス (2014年4月8日). 2014年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月30日閲覧。
- ^ 『フェデックス会社名変更等のお知らせ』(プレスリリース)フェデラルエクスプレスジャパン合同会社、2016年12月1日。オリジナルの2016年12月6日時点におけるアーカイブ 。2017年12月2日閲覧。