トヨタビスタ店

ウィキペディアから無料の百科事典

トヨタビスタ店(トヨタビスタてん、: Toyota Vista Store)は、過去に存在したトヨタ自動車ディーラー(販売店)のひとつ。2004年4月に旧ネッツトヨタ店(トヨタオート店)と統合し消滅、新生ネッツ店となった。新生ネッツ店となるまでは、日本国内のトヨタブランドディーラーとしては最新であった[注 1]

歴史

[編集]

過去の取り扱い車種

[編集]

ビスタ店専売車種

[編集]
セダン
クーペ
ハッチバック / ステーションワゴン
ミニバン
SUV
商用車(バン / トラック)

他系列店との併売車種

[編集]
セダン
クーペ / スポーツカー
  • MR2(旧オート店と併売)
  • セラ(旧オート店と併売)
  • サイノス(トヨペット店と併売。1994年まではカローラ店とトヨペット店の併売)
  • セプタークーペ(カローラ店と併売)
  • MR-S(ネッツ店と併売)
ハッチバック / ステーションワゴン
ミニバン
  • ハイエースワゴン(1999年7月まで。トヨペット店と併売、現在はレクサスを除く全系列店での販売)
  • イプサム(トヨペット店と併売)
  • ランドクルーザープラド(トヨタ店と併売、現在はレクサスを除く全系列店での販売)
  • ウィッシュ(ネッツ店と併売)
  • アルファードV(トヨペット店ではアルファードGとしての併売、現在はネッツ店専売を経てレクサスを除く全系列店での販売車種「ヴェルファイア」になり「アルファード」の名称はトヨペット店専売を経てレクサスを除く全系列店での販売車種の兄弟車の名称となっている)
SUV
  • クルーガーV(カローラ店ではクルーガーLとしての併売)
  • ハリアー(クルーガーの登場まで。トヨペット店と併売、現在はレクサスを除く全系列店での販売)

商用車(バン / トラック)

  • ハイエース(トヨペット店と併売。バンはレジアスエースに切り替わる。トラックは1996年にモデル廃止)

沖縄地区での取扱い

[編集]

沖縄県には、トヨタビスタ店が設けられなかったため、ビスタ店専売車種については、下記のような取扱いとなっていた。ネッツトヨタ店との統合以降も発売が継続された車種は、統合と同時にネッツトヨタ沖縄での取り扱いとなった。

  • 沖縄トヨタ:クレスタ・ヴェロッサ・ブリザード
  • 沖縄トヨペット:レジアス・プロナード・レジアスエース
※同社は、ハイエース、レジアスシリーズの兄弟車であるグランドハイエースツーリングハイエースを扱っていた他、プロナードの前身であるアバロンも扱っていた。なお、アルファードVは沖縄県では取り扱われておらず、ビスタ店とネッツトヨタ店の統合により取り扱いが開始された。
  • トヨタカローラ沖縄:WiLL Vi・WiLL VS・クルーガーV[注 3]
  • ネッツトヨタ沖縄(旧トヨタオート沖縄):ビスタ・アベンシス・ターセル・カレン・スパーキー

その他

[編集]
  • 当初、今では当たり前のショールーム主体の販売(これまでの自動車ディーラーは訪問販売が主体だった)や日曜営業をするなど、実験的な要素が強かった。
  • 経営破綻したディーラーとしては2003年1月28日に民事再生手続きを申請した、北海道旭川市のトヨタビスタ旭川があるが、これは親会社(繊維卸業とホテルを営んでいた東栄)の経営破綻が原因である(自動車販売事業そのものは好調だったが、親会社への債務保証があったため)。同社は100 %減資のうえトヨタ自動車の完全子会社として再生し、現在はネッツトヨタたいせつ(旭川トヨペットグループ)として営業している。
  • ビスタ店扱い車種のカタログ、新聞広告、テレビCMには専用のロゴタイプサウンドロゴアイキャッチが使われていた(Welcome to Vistaなど)。ビスタ店の無い沖縄県については、宣伝物からはビスタ店を示す表現は消されていたが、ビスタ店専売車種のカタログはそのまま使われた。
  • 北海道札幌市の「トヨタビスタ札幌」(現・ネッツトヨタ道都)は、ビスタ店の発足までは「トヨタカローラ北海」で、発足時にビスタ店に鞍替えしている。以前は「札幌トヨタディーゼル」であり、国内の自動車ディーラーでは珍しく、販売系列を3度鞍替えしている(ディーゼル→カローラ→ビスタ→ネッツ)。
  • 統合直前まで存在したビスタ店専売車種はレジアスエースが最後まで残っていたが、2020年4月17日に販売終了(トヨタ全系列における全車種取り扱い開始に伴いハイエースに統合)し、ビスタ店専売車種はすべて姿を消した。
  • 統合後の販売会社は、経営母体が同じ場合は統合を機に同一地域の旧ネッツトヨタ店(旧オート店)と合併し営業拠点を整理した会社もあったが、旧オート店とビスタ店の経営母体が異なる関係で合併できなかった販売会社があり、同一地域にオート店由来のネッツ店とビスタ店由来のネッツ店が存在し、営業拠点が近接していることが見られる。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 2番目が旧オート店→旧ネッツトヨタ店。最も新しい旧ビスタ店と2番目に新しい旧オート店(→旧ネッツトヨタ店)が統合したディーラーが現ネッツ店のため、旧オート店・旧ビスタ店・旧ネッツトヨタ店のいずれの歴史をもってしてもネッツ店が最新になる。
  2. ^ 白基調の統一デザインで、真中に車名ロゴと写真、右下にトヨタビスタ店の新ロゴ、最下段に取扱い車種の一覧が紺色で、カタログ記載の車種はオレンジで表記されている。ファンカーゴ等、他店との併売車種に関してもビスタ店用にこのデザインのカタログが別途用意された。
  3. ^ カローラ店向けの「クルーガーL」が2003年のマイナーチェンジで追加されても、沖縄県ではカローラ店で「L」と「V」の両方を取り扱っていた。その後、ビスタ店とネッツトヨタ店の統合を機に、「V」はネッツ店での取り扱いに移行した。

関連項目

[編集]