馬部

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康熙字典 214 部首
香部 馬部 骨部
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10 11 鹿
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馬部ばぶは、漢字部首により分類したグループの一つ。 康熙字典214部首では187番目に置かれる(10画の最初、亥集の最初)。

概要[編集]

「馬」字はウマ科の動物を意味し、その側面から見た形に象る。

ウマは中国において古くから飼育された家畜であり、六畜(馬・牛・羊・鶏・犬・豚)の一つに挙げられている。その用途は主に牽引であり、馬車戦車のように人や物を運搬したり、農耕の用にも供された。後に騎馬民族が南下した南北朝時代頃になると、騎乗されるようにもなった。

偏旁の意符としてはウマやウマに似た動物に関することを示す。特徴的なのは形容詞が少ないことで、ウマに関する名詞やウマ自身の動作・ウマに対する人の動作などを示す動詞が多く、ウマが人間生活において交通の主役を担っていたことから、「駅」「駐」など交通に関する字も多く残る。

馬部はこのような意符を構成要素に持つ漢字を収める。

中国の簡体字では「」の形になる。日本では手書き等においては略字として「馬」の「」の部分を横棒に替えた形が使用される事がある。

部首の通称[編集]

  • 日本:うまへん
  • 中国:馬字旁・馬字底
  • 韓国:말마부(mal ma bu、ウマの馬部)
  • 英米:Radical horse

部首字[編集]

例字[編集]

最大画数[編集]

26:𩧥(驢の俗字)