石垣駐屯地
石垣駐屯地 | |
---|---|
位置 | |
所在地 | 沖縄県石垣市字平得大俣1273番地404 |
概要 | |
駐屯地司令 | 八重山警備隊長 |
主要部隊 | 八重山警備隊 |
| |
開設年 | 2023年3月16日 |
石垣駐屯地(いしがきちゅうとんち、JGSDF Camp Ishigaki)は、沖縄県石垣市に所在する八重山警備隊等が駐屯する陸上自衛隊の駐屯地。2023年3月16日に開庁した[1]。八重山警備隊長が駐屯地司令を兼務する[2]。
概要
[編集]南西諸島海域における中華人民共和国及び朝鮮半島有事などの軍事的脅威に対する日本の離島防衛態勢強化を目的として整備される事業の一環として、31中期防に基づき建設を開始し、警備部隊、地対艦ミサイルおよび地対空ミサイル部隊等が配置され、約570名の自衛隊員が駐屯している[3]。
防衛省は同駐屯地内の弾薬庫に地上から艦艇に向けて発射する国産の「12式地対艦誘導弾」などを保管すると公表している[4]。防衛省は原則として、駐屯地などに保管する弾薬の種類や数量を示すことは自衛隊の能力に関わるとして明らかにしておらず、異例の対応である[4]。
沿革
[編集]- 2015年(平成27年)11月26日、防衛省は石垣市に陸上自衛隊の石垣島への配備を正式に要請。石垣市平得大俣地区周辺を配備候補地とし、500-600人規模の警備部隊、地対空・地対艦ミサイル部隊を配備すると説明した[5][6]。
- 2016年(平成28年)12月:石垣市長が、陸上自衛隊の配備に向けた手続きの開始を了承。
- 2018年(平成30年)7月18日:配備受け入れを表明[7][8]。
- 2019年(平成31年)3月1日:造成工事が開始[9]。
陸上自衛隊石垣駐屯地
- 2023年(令和 5年)
- 3月16日:石垣駐屯地が開設[10]。
- 2024年(令和 6年)3月21日:第5地対艦ミサイル連隊第303地対艦ミサイル中隊を第7地対艦ミサイル連隊第3地対艦ミサイル中隊に改組。
駐屯部隊
[編集]西部方面隊直轄部隊
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 第15旅団
- 第2特科団
- 第7地対艦ミサイル連隊
- 第3地対艦ミサイル中隊
- 第7地対艦ミサイル連隊
- 第2高射特科団
- 第7高射特科群
- 第348高射中隊
- 第7高射特科群
- 西部方面後方支援隊
- 第102特科直接支援大隊
- 第3直接支援中隊
- 第3直接支援小隊:第3地対艦ミサイル中隊を支援
- 第3直接支援中隊
- 第102高射直接支援大隊
- 第2直接支援中隊
- 第2直接支援小隊:第348高射中隊を支援
- 第2直接支援中隊
- 第102特科直接支援大隊
- 西部方面会計隊
- 第445会計隊
- 石垣駐屯地業務隊
マスコットキャラクター
[編集]隊員が考案した石垣駐屯地公式のマスコットキャラクターが存在する[17]。
- アーヤ
- 石垣駐屯地に住む妖精で、南ぬ島美ら民の応援団。モチーフはカンムリワシの幼鳥。
- 好きな食べ物は「アダンのハンビン」
- 赤丸
- アーヤが乗っている馬。モチーフは石垣島の伝説の赤馬。鬣はカンヒザクラ。南十字星の模様が有る。
- セマルー
- アーヤの頭に乗っている。モチーフはヤエヤマセマルハコガメ。
- サキブー
- アーヤが持つ石垣駐屯地の幟旗を身に付けて運んでいる。モチーフはサキシマハブ。
脚注
[編集]- ^ a b “沖縄・石垣に陸自駐屯地を開設、台湾に最も近いミサイル部隊配備…「空白」解消”. 読売新聞オンライン (2023年3月16日). 2023年3月16日閲覧。
- ^ “防衛省発令(1佐職人事)”. 防衛省・自衛隊. 2023年3月16日閲覧。
- ^ “石垣駐屯地(仮称)の開設について”. 陸上自衛隊. 2023年3月16日閲覧。
- ^ a b 日本放送協会. “陸自石垣駐屯地に「地対艦誘導弾」保管と異例の公表 防衛省 | NHK”. NHKニュース. 2023年3月16日閲覧。
- ^ “石垣島に陸自配備を正式要請 防衛副大臣「力による現状変更を許さない姿勢を示す必要」 市長「国の考え理解できた」”. 産経新聞. (2015年11月26日). オリジナルの2015年11月28日時点におけるアーカイブ。
- ^ “国、石垣に陸自配備正式打診 平得大俣に500人超”. 琉球新報. (2015年11月27日). オリジナルの2015年11月27日時点におけるアーカイブ。
- ^ “石垣島陸自配備1年 これまでの経緯は? アセス逃れで事業着手強行”. 琉球新報. (2020年3月1日). オリジナルの2023年3月19日時点におけるアーカイブ。
- ^ “陸上自衛隊配備 石垣市長が受け入れを表明 「部隊配備の必要性を理解した上で了解」”. 琉球新報. (2018年7月18日). オリジナルの2018年7月19日時点におけるアーカイブ。
- ^ “造成工事着手から1年 陸自配備攻防ヤマ場へ”. 八重山毎日新聞. (2020年3月2日). オリジナルの2020年3月2日時点におけるアーカイブ。
- ^ 自衛隊法施行令及び防衛省の職員の給与等に関する法律施行令の一部を改正する政令(令和5年政令第48号)官報本紙第934号(2023年3月10日)2023年3月20日閲覧
- ^ a b 陸上自衛隊西部方面隊 [@JGSDF_WA_pr] (2023年3月16日). "令和5年3月16日、各駐屯地において新編部隊等の編成完結が行われました。". X(旧Twitter)より2023年3月16日閲覧。
- ^ a b “石垣駐屯地(仮称)の開設について”. 防衛省・陸上自衛隊 (2023年2月17日). 2023年2月20日閲覧。
- ^ 陸上自衛隊竹松駐屯地 [@camp_takematu] (2023年3月17日). "#石垣駐屯地 開設に先立ち,竹松駐屯地から石垣駐屯地へ移駐する部隊の壮行会を実施しました。". X(旧Twitter)より2023年3月20日閲覧。
- ^ 西部方面会計隊の入札情報サイト>オープンカウンター2023年5月22日閲覧。
- ^ “陸自「石垣駐屯地」16日開設決定 南西地域の防衛強化 | NHK”. NHK NEWS WEB. 2023年3月16日閲覧。
- ^ “「最後のピース」陸自石垣駐屯地の開設式典 中国念頭の南西シフト”. 朝日新聞 (2023年4月2日). 2023年4月2日閲覧。
- ^ ishigaki_asfのツイート(1694929451132526852)
外部リンク
[編集]- 石垣駐屯地 (@ishigaki_asf) - X(旧Twitter)