ヒッポクレーネー

ウィキペディアから無料の百科事典

ヒッポクレーネー古希: Ἱπποκρήνη, Hippocrēne,「馬の泉」の意)は、ギリシア神話におけるヘリコーン山にある

天馬ペーガソスがヘリコーン山のムーサの森の近くで、蹄で岩を打ったところから、この泉が湧き出た[1]。ムーサはこの泉のそばで集まり、歌い踊った[1]

アガニッペーの泉とともに、その泉の水を飲む者に詩的霊感を授ける効能があった[2]。また疲れると、ヒッポクレーネーの青く澄んだ水に浸り、生き生きとした顔色を取り戻したものであった[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年、202頁。ISBN 978-4000800136 
  2. ^ a b フェリックス・ギラン『ギリシア神話』青土社、94頁。 

関連項目[編集]