木村信司
木村 信司(きむら しんじ、1962年 - )は、宝塚歌劇団所属の演出家、脚本家[1]。
略歴
[編集]1962年、千葉県に生まれる[1]。1988年、早稲田大学第二文学部卒業後、宝塚歌劇団に入団する[1]。1993年、天海祐希が主演した『扉のこちら』で脚本・演出家としてデビュー、翌年には宝塚ロンドン公演に参加する[1]。1997年には文化庁在外派遣員としてニューヨークに留学、2004年にはパリに留学した[1]。2002年に日本演劇協会協会賞、2004年に文化庁芸術祭優秀賞を受賞した[1]。
宝塚歌劇団での舞台作品
[編集]脚本・演出
[編集]- ロマンス『扉のこちら―O・ヘンリ著「よみがえった改心」より―』(1993年 月組 宝塚大劇場 主演:天海祐希)*演出家デビュー作、大劇場デビュー作 ※1994年にロンドン公演で再演(主演:安寿ミラ)
- ロマンス『ゼンダ城の虜』(2000年 月組 宝塚大劇場 主演:真琴つばさ)
- グランド・ロマンス『愛のソナタ -リヒャルト・シュトラウス/フーゴー・フォン・ホフマンスタール作:オペラ「ばらの騎士」より-』(2001年 月組 東京宝塚劇場・宝塚大劇場 主演:真琴つばさ)
- グランド・ロマンス『鳳凰伝 - カラフとトゥーランドット -』(2002年 宙組 主演:和央ようか) ※2003年に博多座で再演
- グランド・ロマンス『王家に捧ぐ歌―オペラ「アイーダ」より―』(2003年 星組 主演:湖月わたる) ※2005年に中日劇場で再演
- 詩劇『スサノオ―創国の魁―』(2004年 雪組 主演:朝海ひかる)
- グランド・ロマンス 『炎にくちづけを―「イル・トロヴァトーレ」より―』(2005年 宙組 主演:和央ようか)
- ロックオペラ『暁のローマ-「ジュリアス・シーザー」より-』(2006年 月組 主演:轟悠、瀬奈じゅん)
- グランド・ロマンス『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴(トカゲ)~江戸川乱歩作「黒蜥蜴」より~』(2007年 花組 主演:春野寿美礼)
- ラブ・ロマンス『君を愛してる-Je t'aime-』(2008年 雪組 主演:水夏希)
- ミュージカル『虞美人 -新たなる伝説-』(2010年 花組 主演:真飛聖)
- ミュージカル『バラの国の王子』(2011年 月組 主演:霧矢大夢)
- グランド・ロマンス『ドン・カルロス』(2012年 雪組 主演:音月桂)
- グランド・ロマンス『王家に捧ぐ歌―オペラ「アイーダ」より―』(2015年 宙組 主演:朝夏まなと)(2016年に博多座で再演)
その他の劇場の作品
[編集]- バウ・ミュージカル『結末のかなた - 江戸川乱歩原作「黄金仮面」より -』(1995年・1996年 月組 宝塚バウホール・日本青年館、愛知厚生年金会館 主演:姿月あさと)
- バウ・ワークス『HURRICANE』(1996年 花組 宝塚バウホール・日本青年館、愛知厚生年金会館 主演:愛華みれ)
- バウ・ロマンス『十二夜 - またはお望みのもの -』(1999年 月組 宝塚バウホール 主演:大和悠河)
- バウ・ロマンス『FREEDOM ミスター・カルメン』(2000年 宙組 宝塚バウホール、日本青年館 主演:樹里咲穂)
- ロマンス『不滅の棘(英語版)』(2003年 花組 シアタードラマシティ、日本青年館 主演:春野寿美礼)
- ミュージカル『Ernest in Love』(2005年 月組 梅田芸術劇場メインホール 主演:瀬奈じゅん / 花組 日生劇場 主演:樹里咲穂)*日本語脚本・歌詞、演出
- ミュージカル『オグリ! 〜小栗判官物語より〜』(2009年 花組 宝塚バウホール、日本青年館 主演:壮一帆)
- ミュージカル『日の当たる方へ - 私という名の他者 -』(2013年 星組 シアタードラマシティ、日本青年館 主演:真風涼帆)
- ミュージカル『太陽王〜ル・ロワ・ソレイユ〜』(2014年 星組 東急シアターオーブ 主演:柚希礼音)
- ミュージカル『Ernest in Love』(2015年・2016年 花組 東京国際フォーラムホールC・梅田芸術劇場メインホール、中日劇場 主演:明日海りお)*日本語脚本・歌詞、演出
- グランド・ロマンス『鳳凰伝 - カラフとトゥーランドット -』(2017年 月組 全国ツアー 主演:珠城りょう)
- ロマンス『不滅の棘』(2018年 宙組 シアタードラマシティ、日本青年館 主演:愛月ひかる)
- ロマンス『蘭陵王 -美しすぎる武将-』(2018年 花組 シアタードラマシティ、KAAT神奈川芸術劇場 主演:凪七瑠海)
- バウ・ロマンス『リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』(2019年 宙組 宝塚バウホール 主演:瑠風輝)
- ロマンス『ほんものの魔法使』(2021年 雪組 宝塚バウホール、KAAT神奈川芸術劇場 主演:朝美絢)
- グランド・ロマンス『王家に捧ぐ歌―オペラ「アイーダ」より―』(2022年 星組 御園座 主演:礼真琴)
演出のみ
[編集]- ショー『ESP!!』(2001年 月組 宝塚大劇場 主演:真琴つばさ)※酒井澄夫との共同演出
- ミュージカル『誰がために鐘は鳴る』(2010年~2011年 宙組 宝塚大劇場、東京宝塚劇場 主演:大空祐飛)※脚本は柴田侑宏
イベントの構成・演出
[編集]- ’99TCAスペシャル『ハロー!ワンダフル・タイム』(1999年 宝塚大劇場)*共同演出
- TCAスペシャル2001『タカラヅカ夢世紀』(2001年 宝塚大劇場)*演出のみ、共同演出
- TCAスペシャル2004『タカラヅカ90-100年への道-』(2004年 宝塚大劇場)*演出のみ、共同演出
- 『タカラヅカスペシャル2009 ~WAY TO GLORY~』(2009年 梅田芸術劇場メインホール)*共同演出
- 宝塚歌劇100周年 夢の祭典『時を奏でるスミレの花たち』(2014年 宝塚大劇場)*共同演出
新人公演担当(1990年以降)
[編集]- 1990年 雪組『黄昏色のハーフムーン』
- 1992年 雪組『この恋は雲の涯まで』
- 1993年 月組『グランドホテル』
- 1993年 雪組『天国と地獄』
- 1994年 雪組『雪之丞変化』
- 1997年 月組『バロンの末裔』
- 1999年 花組『夜明けの序曲』[2]
- 2001年 雪組『愛 燃える』[3]
- 2002年 宙組『鳳凰伝』[4]
- 2004年 雪組『スサノオ』[5]
- 2010年 花組『虞美人』[6]
- 2011年 月組『バラの国の王子』[7]
- 2015年 宙組『王家に捧ぐ歌』[8]
サヨナラショーの演出
[編集]- 2001年 真琴つばさサヨナラショー
演出助手(1994年以降)
[編集]- 1994年 月組『風と共に去りぬ』(演出:植田紳爾)、星組『ジャンプ・オリエント!』(村上信夫)、月組『たけくらべ』(柴田侑宏、バウホール)、雪組『風と共に去りぬ』(植田紳爾)、ロンドン公演『花扇抄』(酒井澄夫)、ロンドン公演『ミリオン・ドリームズ』(三木章雄)、花組『ハイパー・ステージ!』(石田昌也)、雪組『雪之丞変化』(柴田侑宏)、月組『夢の10セント銅貨』(中村暁、バウホール)、花組『たけくらべ』(柴田侑宏、バウホール)
- 1995年 花組『メガ・ヴィジョン』(三木章雄)、花組『ダンディズム!』(岡田敬二)、花組『紅はこべ』(柴田侑宏、全国ツアー)、月組『ある日どこかで』(中村暁、バウホール)
- 1996年 花組『ハイペリオン』(中村暁)、星組『パッション・ブルー』(三木章雄)
- 1997年 月組『バロンの末裔』(正塚晴彦)、花組『サザンクロス・レビュー』(草野旦)
- 1998年 宙組『バウ・ボヤージュ!』(中村暁、バウホール)
- 1999年 花組『夜明けの序曲』(植田紳爾)、月組『ミリオン・ドリームズ』(三木章雄、全国ツアー)、星組『我が愛は山の彼方に』(谷正純)、月組『プロヴァンスの碧い空』(太田哲則、シアター・ドラマシティ)
- 2000年 月組『LUNA』(小池修一郎)、花組『源氏物語 あさきゆめみし』(草野旦)
- 2001年 雪組『愛 燃える』(酒井澄夫)、月組『プロヴァンスの碧い空』(太田哲則、ル・テアトル銀座)
- 2002年 星組『ガラスの風景』(謝珠栄)、専科・雪組・花組『風と共に去りぬ』(植田紳爾、日生劇場特別公演)
- 2004年 星組『花舞う長安』(酒井澄夫)
(2001年『プロヴァンスの碧い空』以降は演出補として)
宝塚歌劇団以外での舞台作品
[編集]脚本・演出
[編集]- 音楽ドラマ『シューベルト - 音楽に生きる -』(2004年 日生劇場 主演:姿月あさと)
- 『リボンの騎士・ザ・ミュージカル』(2006年8月、新宿コマ劇場、モーニング娘。、美勇伝、松浦亜弥、箙かおる、マルシア他。
モーニング娘。の楽曲「わたしがついてる」に歌詞を提供している。)
- 『The Musical AIDA -宝塚歌劇団「王家に捧ぐ歌」より-」』(2009年 東京国際フォーラムC、梅田芸術劇場 主演:安蘭けい)
- 『コインロッカー・ベイビーズ』(2016年 赤坂ACTシアター、主演:橋本良亮・河合郁人)[9]
- 『コインロッカー・ベイビーズ』(2018年 赤坂ACTシアター、主演:橋本良亮・河合郁人)
受賞歴
[編集]参考文献
[編集]- 宝塚歌劇団『宝塚歌劇90年史 すみれ花歳月を重ねて』ISBN 4484046016
脚注
[編集]- ^ a b c d e f “宝塚の演出家・木村信司が、若手ジャニーズとつくる音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』にかける思い (1) 宝塚とジャニーズの共通点”. マイナビニュース (2016年5月18日). 2023年10月5日閲覧。
- ^ “番組詳細|宝塚歌劇 衛星放送チャンネル|タカラヅカ・スカイ・ステージ”. www.tca-pictures.net. 2021年5月22日閲覧。
- ^ “番組詳細|宝塚歌劇 衛星放送チャンネル|タカラヅカ・スカイ・ステージ”. www.tca-pictures.net. 2021年5月22日閲覧。
- ^ “番組詳細|宝塚歌劇 衛星放送チャンネル|タカラヅカ・スカイ・ステージ”. www.tca-pictures.net. 2021年5月22日閲覧。
- ^ “番組詳細|宝塚歌劇 衛星放送チャンネル|タカラヅカ・スカイ・ステージ”. www.tca-pictures.net. 2021年5月22日閲覧。
- ^ “番組詳細|宝塚歌劇 衛星放送チャンネル|タカラヅカ・スカイ・ステージ”. www.tca-pictures.net. 2021年5月22日閲覧。
- ^ “番組詳細|宝塚歌劇 衛星放送チャンネル|タカラヅカ・スカイ・ステージ”. www.tca-pictures.net. 2021年6月19日閲覧。
- ^ “番組詳細|宝塚歌劇 衛星放送チャンネル|タカラヅカ・スカイ・ステージ”. www.tca-pictures.net. 2021年5月22日閲覧。
- ^ “A.B.C-Z橋本&河合、村上龍「コインロッカー・ベイビーズ」舞台化で主演!”. シネマトゥデイ (2015年10月5日). 2015年10月6日閲覧。
- ^ “平成十四年度・日本演劇協会賞、木村信司氏が受賞!!”. 日本演劇協会 (2002年3月26日). 2023年10月5日閲覧。
- ^ “宝塚歌劇団2003年度の受賞歴 『王家に捧ぐ歌』が芸術祭優秀賞”. All About (2003年12月23日). 2023年10月5日閲覧。